管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問11
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
1年生のクラスが3つある小学校において、栄養教諭が、1年生の給食開始に合わせて、食器の並べ方の給食指導を行うことになった。教材とその活用方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 説明用のプリントを、給食開始の1週間前に配布し、家で読んでくるように伝える。
- 上級生が食器の並べ方を説明している動画を、1週間毎日、配膳前に視聴させる。
- 見本となる食器の並べ方の絵を、1週間毎日、配膳前に黒板に掲示する。
- 食器の実物を持って、1週間毎日、配膳時にクラスを回り、食器の並べ方を個別に伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
教材や、その活用方法を考える際は、対象者の特性に合っているかがポイントになります。
対象者は小学校1年生です。
1週間前のプリント配布では紛失の可能性も高く、家で読んで理解させるのは現実的ではありません。
適切です。
動画視聴は3クラス同時に、かつ毎日行えるため効率の良い方法です。
また、上級生が説明を行うことでモデリングの効果も得られやすい方法と考えられます。
毎日異なる絵を、3クラス分、配膳前に掲示する必要があり、あまり効率的ではありません。
食器を持って3クラスを回り、個別指導を行うのは、現実的な方法とはいえません。
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02
小学生は学年によって発達の段階が大きく異なります。
小学校で行う給食指導は、その指導が効果的なものとなるように、対象となる学年の発達段階を考慮して、教材やその活用方法を決めていくことが大切です。
今回の対象は小学校1年生です。
1週間前の配布では紛失の心配があり、家で読んで来ることはできても、内容を覚えて実際に食器の並べ方に生かすことは難易度が高いと考えられます。
そのため、この方法は適切とは言えません。
適切です。
動画の視聴は紙面での説明よりも視覚的に動きが分かりやすく、子どもたちの興味を引くと考えられます。
また、実際の配膳前に動画を視聴することで、すぐに実践でき、体を使って覚えることができます。
そして、動画の再生は栄養教諭だけではなく、担任の先生方にも負担なく協力いただけると考えられるため、1週間毎日3クラスで実施しやすい給食指導となります。
対象が1年生であるため、説明用のプリントではなく、絵を用いるのは効果的だと考えられます。
しかし、絵を黒板に掲示するだけでは不十分であるため、この方法は適切とは言えません。
1週間毎日、クラスを回って個別に指導を行うのは、効率が良くありません。
そのため、この方法は適切とは言えません。
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03
対象者にあった、教材と指導方法を選択できるようにすることが重要です。
この問題の対象者は「小学1年生」であることを考慮して考えていきましょう。
不適切です。
小学1年生に対して、家で読んでくるように伝えることは望ましくありません。
事前に理解し、給食時に実践することは難しいと考えられます。
適切です。
同世代の仲間による教育であるピア・エデュケーションであり、映像教育による観察学習で効率良く学習することができると考えられます。
不適切です。
掲示物による栄養教育ですが、3教室で行う必要がある一斉学習では効率的ではありません。
不適切です。
食器の並べ方を個別で伝えることは効率的ではなく、グループダイナミクスが重要となってきます。
グループダイナミクスとは集団における個人の行動や思考が集団から影響を受け、また、集団に影響を与えるという集団力学です。
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