管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問24

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

高尿酸血症患者に対して、アルコールの摂取制限が指示される。これは、アルコールが代謝される際に、(a)の分解が進み尿酸の産生が増えることと、(b)が産生されることで尿酸の排泄が低下するためである。aとbに入る物質名の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • a:乳酸  b:アセチルCoA
  • a:脂肪酸  b:ATP
  • a:アンモニア  b:NADH
  • a:NADH  b:脂肪酸
  • a:ATP  b:乳酸

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この過去問の解説 (3件)

01

「高尿酸血症」とは、尿酸値が非常に高い(7mg/dl以上)状態です。

尿酸値を上げる原因のひとつとなるため、アルコール摂取には注意が必要となります。

選択肢5. a:ATP  b:乳酸

(a)について

アルコールを摂取すると、「ATP」の分解が促進される。

⇒ ATPが分解されると、プリン体が増加する。

⇒ プリン体は肝臓で代謝され、尿酸となる。

(b)について

アルコールを摂取すると「乳酸」が産生される。

⇒ 乳酸が増加すると、腎臓での尿酸の排泄が低下する。

よって、高尿酸血症患者に対してアルコールの摂取制限が指示される理由は、以下の通りです。

「アルコールが代謝される際に、「ATP」の分解が進み尿酸の産生が増えることと、「乳酸」が産生されることで尿酸の排泄が低下するため」

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02

アルコールの代謝と高尿酸血症の関わりについて理解しておきましょう。

高尿酸血症の患者に対して、アルコール摂取制限が指示されるのは、

アルコール代謝がされる際に、ATPの分解が進み尿酸の産生が増えることと、

乳酸が産生されることで尿酸の排泄が低下するためです。

過度の飲酒によって肝臓の機能が低下すると血中にケトン体や乳酸が増えるため、

飲酒を控えること、水分を多めにとることが効果的です。

選択肢5. a:ATP  b:乳酸

こちらが正解です。

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03

アルコールの代謝と高尿酸血症に関する問題です。

選択肢5. a:ATP  b:乳酸

アルコールが尿酸などに代謝される過程ではATPが消費され、プリン体産生が増加します。

また、同時に乳酸の産生を増加させますが、乳酸は尿細管での尿酸の再吸収を増加させるはたらきがあります。そのため、高尿酸血症ではアルコールの摂取制限が望ましいとされています。

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