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管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問31

問題

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パーキンソン病治療薬レボドパ(L−ドーパ)の吸収に影響することから、昼食として摂取を控えるのが望ましい食事である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
ジャムサンド
   2 .
シーフードドリア
   3 .
ざるそば
   4 .
わかめうどん
   5 .
梅粥
( 第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問31 )
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この過去問の解説 (3件)

5

パーキンソン病の食事や栄養指導では、「レボドパ(L−ドーパ)」の吸収阻害を起こさないことが大切です。

※パーキンソン病:大脳にあるドパミン神経細胞の減少に伴ってドパミンが減少し、体が動きにくくなり、振戦(ふるえ)や動作緩慢などの症状が現れる。

※レボドパ(L−ドーパ):パーキンソン病の治療薬。L−ドーパはドパミンの前駆体であり、ドパミンが通過できない血液脳関門を通過し、脳内でドパミンとなる。

「レボドパ(L−ドーパ)」の吸収阻害には、以下の要因が挙げられます。

 ●消化の悪い食事(胃内に食事が残ってしまうため)

 ●制酸薬(レボドパは胃内pHが酸性でないと溶けにくいため)

 ●牛乳などの乳製品(胃酸を中和するため)

 ●タンパク質を多く含む食事

 (同じトランスポーター(膜タンパク質)を利用するレボドパとタンパク質で、競合が起きてしまうため)

選択肢2. シーフードドリア

「シーフードドリア」は、牛乳やバターなどの乳製品を含んでいること、そのほかの選択肢と比べて消化の悪い食事であることから、昼食として摂取を控えるのが望ましい食事となります。

まとめ

今回は、「レボドパ(L−ドーパ)」の吸収を阻害する食事についての問いでした。

反対に、吸収を促進するには以下の方法が有効です。

●空腹時に服薬する

●柑橘類やレモン水など酸性のものと食べ合わせる

また、タンパク質を多く含む食事は「レボドパ(L−ドーパ)」の吸収を阻害してしまいますが、制限ばかりでは栄養面でリスクがあります。

そのため医師と相談し、服薬のタイミングに合わせて「薬を飲まない夕食に、高タンパク質の食事を提供する」などの栄養管理を行うように注意しましょう。

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3

パーキンソン病治療薬レボドパ(L−ドーパ)は、アミノ酸と競合して消化吸収を減弱していまいます。

そのため、高たんぱく質食は薬の吸収を抑制してしまいます。

選択肢1. ジャムサンド

ジャムサンドは主に炭水化物であるため、影響ありません。

選択肢2. シーフードドリア

シーフードリアは、シーフード、牛乳やチーズなどの乳製品を多く含み、高たんぱく質食です、

よって、摂取を控えることが望ましいです。

選択肢3. ざるそば

ざるそばは主に炭水化物のため、影響ありません。

選択肢4. わかめうどん

わかめうどんは主に炭水化物のため、影響ありません。

選択肢5. 梅粥

梅粥は主に炭水化物のため、影響ありません。

2

薬剤の吸収や効果に影響を与える食品についておさえておきましょう。

有名な物には、降圧薬に対してグレープフルーツ、抗血栓薬に対して納豆などがあります。

選択肢2. シーフードドリア

レボドパは胃内pHが低いほど吸収率が良いとされています。

一方、胃内pHが高い状態や、たんぱく質摂取後は、レボドパの吸収遅延や減少が起こります。

たんぱく質の加水分解によって生じる中性アミノ酸がレボドパの吸収と競合するためです。

この選択肢の中では、乳製品を含むシーフードドリアが、摂取を控えるのが望ましい食事といえます。

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