管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問32
この過去問の解説 (3件)
神経性やせ症(神経性食欲不振症)の身体的、心理的な症状について理解しておくことが大切です。
神経性やせ症(神経性食欲不振症)の症状として以下のものがあります。
・血圧の低下
・徐脈
・便秘
・体温の低下
・無月経
BMIが15kg/m²のように極度に痩せていると、血圧は低下します。
食事摂取制限によって、除脂肪体重は減少します。
除脂肪体重:体重から体脂肪の重量を除いた重さ
(言い換えると、体脂肪以外の筋肉や骨、内臓、血液などの重さ)
下剤の常用では、血清カリウム値は低下します。
カリウムの含まれる食物を食べても、吸収される前に下痢や嘔吐によって体外に排出されてしまうこと、カリウムを含む腸液が下痢によって体内から失われてしまうことが原因として挙げられます。
正しい組合せです。
自己誘発性嘔吐によって口腔内に胃液が逆流し、胃酸によって歯が溶け、う歯になりやすくなってしまいます。
骨形成を促進させ、骨吸収を抑制させる作用のあるエストロゲンは、無月経になると正常に分泌されなくなってしまいます。
そのため、無月経では骨密度が低下します。
神経性やせ症(神経性食欲不振症)は、思春期の女子に発症しやすく、強いやせ願望から拒食などの食行動の異常や無月経を呈します。
BMI 15kg/m2 では血圧は低下します。
極度の痩せにより、心拍数低下、低体温などの症状を呈します。
食事摂取制限により、除脂肪体重は減少します。
除脂肪体重とは、筋肉、骨、内蔵、血液量のことであり、「体重 − 脂肪量」で算出します。
下剤の常用により、血清カリウム値は低下します。
嘔吐や下痢により電解質異常が起きます。
正しい組合せです。
自己誘発性嘔吐により、胃酸や嘔吐物が口腔内に戻り、う歯が増加します。
無月経により、骨密度は減少します。
エストロゲンが低値かつ低栄養であるため、骨密度は低下し、骨粗鬆症の原因となります。
神経性やせ症(神経性食欲不振症)についての問題です。
BMI15は、やせの基準となるBMI18.5を大きく下回る「痩せすぎ」の状態です。
身体がエネルギー消費を抑えようとするため、血圧は低下します。
食事摂取制限により筋肉量が低下するため、除脂肪体重は減少します。
除脂肪体重とは、体重から脂肪量を除した体重(=筋肉、骨、内臓、血液等の重さ)です。
神経性やせ症では、体重を減らすことを目的に下剤が常用される傾向にあります。
下剤によって下痢が引き起こされ、カリウムの喪失量が多くなると、血清カリウム値は低下します。
正しい組み合わせです。
嘔吐によって逆流した胃酸が歯を溶かすため、う歯の増加につながります。
神経性やせ症では、女性ホルモンの分泌不足が引き起こされます。
特にエストロゲンには骨形成促進、骨吸収抑制の作用があり、エストロゲンの分泌不足や食事摂取量不足による低栄養の影響から、骨密度が低下します。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。