管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問41
この過去問の解説 (3件)
脂質の食品群別摂取構成比率についての設問です。
a:油脂類→減少
加工品やその他の食品からの摂取が増えているため、油脂類の比率は減少しています。
b:魚介類→減少
c:肉類→大幅に増加
戦後、食の欧米化が進み、動物性たんぱく質の摂取量が急増しました。
特に肉類の摂取量が急増し、1990年代には魚介類の摂取量を上回りました。
単身世帯の増加等により、魚介類の摂取量は減少し続けています。
d:乳類→戦後から1990年代にかけて増加
食の欧米化により乳製品の摂取量が増加しました。
脂質の食品群別摂取構成比率についての問いです。
戦後、日本の食生活は肉類やその加工品、牛乳やバターなどの乳製品のような、動物性タンパク源の摂取が多くなりました。
このような背景を踏まえると、今回の選択肢についての近年の増加・減少傾向は以下の通りです。
魚介類:減少傾向
油脂類:減少傾向
肉類:急激な増加傾向
乳類:増加傾向
これらの傾向を踏まえて、正しい組み合わせを選んでいきましょう。
まず、割合が減少しているのはaとbになるため、「魚介類」と「油脂類」のどちらかが当てはまります。
脂質の摂取では「魚介類」より「油脂類」が多くの割合を占めるので、今回は割合の多いaが「油脂類」、少ないbが「魚介類」と推測できます。
次に、割合が増加しているのはcとdになるため、「肉類」と「乳類」のどちらかが当てはまります。
「肉類」は急激な増加傾向にあるためcに当てはまり、残りのdは「乳類」に当てはまると推測できます。
よって、正しい組み合わせは
a:油脂類 b:魚介類 c:肉類 d:乳類
となります。
それぞれの食品群の傾向を捉えておくことが大切です。
穀類は食の欧米化が進み、減少傾向となっています。
油脂類は他の食品群からの脂質の摂取量が増えているため、2019年には大幅に減少しています。
肉類は1960年代から大きく増加し、1990年には減少傾向である魚介類を大きく上回ります。
乳類からの脂質摂取量も増加傾向にあります。
よって、脂質の食品別摂取構成比率のため、
a:油脂類 b:魚介類 c:肉類 d:乳類 が適当となります。
こちらが正解です。
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