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管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問49

問題

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食事調査法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
24時間食事思い出し法は、高齢者の調査に適している。
   2 .
食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が小さい。
   3 .
食事記録法において、目安量法は秤量法に比べて、摂取量推定の誤差が小さい。
   4 .
食物摂取頻度調査法の再現性は、同一集団を対象として検討される。
   5 .
陰膳法により推定した栄養素等摂取量は、食品成分表の影響を受ける。
( 第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問49 )
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この過去問の解説 (3件)

5

食事調査法に関する設問です。

選択肢1. 24時間食事思い出し法は、高齢者の調査に適している。

24時間食事思い出し法は、調査日前日、または調査時点から 24 時間分の食事について、フードモデルや写真を活用して調査員が聞き取る方法です。

一般的に記憶力が低下する傾向にある高齢者への調査には適しません。

選択肢2. 食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が小さい。

対象者の負担は、食事記録法>食物摂取頻度調査法 となります。

食事記録法は、一定期間の食事内容を、対象者が記録する方法です。

秤量法(重さを計って記録)や、目安量法(茶碗1杯、など)を用いて記録します。

食物摂取頻度調査法とは、定めた食物リストから食品の摂取頻度を対象者に記入してもらう方法です。

比較的対象者の負担が小さい方法です。

選択肢3. 食事記録法において、目安量法は秤量法に比べて、摂取量推定の誤差が小さい。

目安量法は、秤量法に比べて誤差が大きくなります。

秤量法は実際の重量を測定する方法であり、「茶碗1杯」などの目安量法よりも正確な摂取量が得られます。

選択肢4. 食物摂取頻度調査法の再現性は、同一集団を対象として検討される。

正しいです。

再現性(=同じ調査を行った際に、どれほど結果が一致するか)を求めるためには、同一集団を対象とする必要があります。

選択肢5. 陰膳法により推定した栄養素等摂取量は、食品成分表の影響を受ける。

陰膳法は、実際に摂取したものと同じ食事を用意し、その栄養成分を科学的に分析する方法です。

食品成分表を用いないため、影響は受けません。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

食事調査法の内容に加え、それぞれの特徴(メリット、デメリットなど)について把握しておくことが重要です。

選択肢1. 24時間食事思い出し法は、高齢者の調査に適している。

24時間食事思い出し法は、高齢者の調査に適していません

24時間食事思い出し法とは、調査日前日、または調査時点から 24 時間分の食事について、フードモデルや写真を活用して調査員が聞き取る方法です。

対象者の負担は、食事内容を直接記録する「食事記録法」と比較すると小さくなります。

しかし、聞き取った内容の正確性が対象者の記憶に依存するため、高齢者の調査に適しているとは言えません。

選択肢2. 食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が小さい。

食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が大きくなります。

食事記録法とは、対象者が一定期間の食事について、自身で記録用紙に記入する方法です。

秤量法(食品を量って記録する)」「目安量法(お茶碗1杯やコップ1杯などの目安量を記録する)」などの種類があります。

また、現在行われている食事調査法の中で最も精度が高いとされているため、ゴールドスタンダードとして使用されます。

実際の食事内容の情報が得られるという利点がありますが、負担が大きく、対象者の協力の姿勢や能力によって誤差が生まれてしまうという点に注意です。

選択肢3. 食事記録法において、目安量法は秤量法に比べて、摂取量推定の誤差が小さい。

目安量法がお茶碗1杯やコップ1杯などの目安量を記録するのに対して、秤量法は実際に食べる食品の重さや容量を記録します。

そのため、目安量法は秤量法に比べて摂取量推定の誤差が大きくなります。

目安量法お茶碗1杯やコップ1杯などの目安量を記録する。

     (フードモデルや食品のイラスト・画像を用いて大きさや重さの確認を行う。)

秤量法秤や計量カップなどのツールを用いて、実際に食べる食品の重さや容量を記録する。

選択肢4. 食物摂取頻度調査法の再現性は、同一集団を対象として検討される。

正しいです。

再現性とは、同じ対象者に同じ調査票で何度か調査を行い、どれほど結果(食品の摂取量)が一致するのかを表すものです。

同一集団に調査を実施しなくては求められないため、食物摂取頻度調査法の再現性は、同一集団を対象として検討されます。

食物摂取頻度調査とは、食物摂取頻度質問票(food frequency questionnaire: FFQ)を用いて、習慣的な食品の摂取状況を調べるものです。

専門家はこの質問票の結果から、食品成分表を用いて栄養素摂取量を算出します。

以下にメリットとデメリットを記載します。

●メリット

・実施が容易である。

・食事記録法と比較し、質問票の記入が分かりやすく整理されているため対象者の負担が少ない。

・データの入力や処理が容易であり、大人数の集団にも利用しやすい。

●デメリット

・得られる結果が質問票に記載されている食品に限られてしまう。

・過去の記憶を用いて調査するため、精度が高いものとは言えない。

選択肢5. 陰膳法により推定した栄養素等摂取量は、食品成分表の影響を受ける。

陰膳法とは、対象の家族に食事を1人前多く作ってもらい、その食事を科学的に分析し、栄養素摂取量を求める方法です。

食品成分表を用いず実際の食事を科学分析するため、陰膳法により推定した栄養素などの摂取量は、食物成分表の影響は受けません

また、非常に精度の高い結果を得ることができますが、対象者、分析者ともに負担が大きく、費用もかかります。

食品に含まれる汚染物質や、ビタミンやミネラルなど、特定の栄養素の摂取量を知りたい場合に有効な調査方法です。

まとめ

「24時間食事思い出し法」や「目安量法」、食物摂取頻度質問票(FFQ)を用いた「食物摂取頻度調査」などは、講義や実習などで実際に行う機会があると思います。

ぜひ特徴(メリットやデメリット、実施のしやすさなど)にはどのようなものがあるのか、ということを意識して取り組んでみてください。

1

食事調査法にはいくつか方法があります。

それぞれの特徴を理解しておきましょう。

選択肢1. 24時間食事思い出し法は、高齢者の調査に適している。

24時間食事思い出し法とは、調査の時点から24時間分の食事内容を調査員が質問し、聞き取る方法です。

子どもや高齢者の調査では、記憶力の面で精度が低下する可能性がありますので、適していません

選択肢2. 食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が小さい。

食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の負担が大きくなります。

食事記録法は、対象者が摂取した物と量を喫食時に記録する方法です。

食物摂取頻度調査法とは、定めた食物リストから食品の摂取頻度を対象者に記入してもらう方法で、比較的簡単な調査となっています。

選択肢3. 食事記録法において、目安量法は秤量法に比べて、摂取量推定の誤差が小さい。

食事記録法において、目安量法は秤量法に比べて、摂取量推定の誤差が大きくなります。

目安量法は大きさ、重さの目安で記入する方法で、例としては「茶碗1杯分」などで表現する方法があります。

秤量法は実際に重さを測定して記入する方法で、より正確な摂取量を測ることができます。

選択肢4. 食物摂取頻度調査法の再現性は、同一集団を対象として検討される。

正しいです。

食物リストから食品の摂取頻度を記入してもらうため、食物リストは対象集団や調査目的に応じていることが重要となってきます。

選択肢5. 陰膳法により推定した栄養素等摂取量は、食品成分表の影響を受ける。

陰膳法により推定した栄養素等摂取量は、食品成分表の影響を受けません

陰膳法とは、対象者が摂取した食事と同じ物を用意し、化学分析をして栄養素摂取量を測定する方法です。

精度が高く、食品成分表にない成分も測ることができます。

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