管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問63
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問63 (訂正依頼・報告はこちら)
社員食堂の現行メニューの販売戦略を立てるため、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)を行った(図)。売上成長率は今期以前の売上に対する成長率を示す。分析結果を踏まえた販売戦略として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- カテゴリーAに分類されたメニューは、売上構成比が低いため、廃止する。
- カテゴリーBに分類されたメニューは、売上成長率および売上構成比が高いため、積極的な販売促進活動を行う。
- カテゴリーCに分類されたメニューは、売上成長率および売上構成比が低いため、販売価格を上げる。
- カテゴリーDに分類されたメニューは、売上構成比が高く安定した収益が得られるため、販売価格を下げる。
- カテゴリーDに分類されたメニューは、売上成長率が低く、今後の成長が見込めないため、廃止する。
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この過去問の解説 (3件)
01
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、商品を売上成長率と売上構成比(シェア)の側面から分析する経営分析、管理手法のことです。
今回の場合、売上成長率を縦軸に、シェアを横軸にとり、現行メニューを4象限のマトリックスに位置づけて、戦略的観点からメニューの再構成について検討します。
カテゴリーAに分類されたメニューは、売上構成比は低いですが、売上成長率が高いメニューです。
売上成長率が高いため廃止する必要はありません。
適当です。
カテゴリーBに分類されたメニューは売上成長率および売上構成比が高いメニューです。
積極的な販売促進活動で売上をさらに上げていきます。
カテゴリーCに分類されたメニューは、売上成長率および売上構成比が低いメニューです。
メニューの廃止の検討や改良が早急に必要となります。
カテゴリーDに分類されたメニューは、売上構成比は高いですが、売上成長率は低いメニューです。
売上構成比が高いため、収益性が高いメニューです。
現状維持に努めます
カテゴリーDに分類されたメニューは、売上構成比は高いですが、売上成長率が低いメニューです。
売上構成比が高いため廃止する必要はありません。
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02
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)は事業分析方法であり、どの分野にどれくらいの資金を投入するか検討する手法です。PPMでは縦軸に売上成長率、横軸に売上構成比をとり、事業を4つに分類します。
(1)花形:売上成長率、売上構成比が共に高く、積極的に資金を投入すべきです。
(2)金のなる木:売上成長率は低く、売上構成比は高いです。売上構成比が高いため、安定した収入になります。
(3)問題児:売上成長率は高く、売上構成比が低いです。積極的な投資が必要な一方、リスクを伴います。
(4)負け犬:売上成長率、売上構成比が共に低く、廃止が検討されます。
と称されることが多いです。
誤りです。カテゴリーAは売上構成比は低いものの、売上成長率は高く、資金の投入を検討すべきです。安易に廃止するべきではありません。
正しいです。カテゴリーBは売上の主力であるメニューのため、積極的に売上を伸ばす必要があります。
誤りです。カテゴリーCは売上成長率および売上構成比が低いため廃止を検討する必要があります。
誤りです。カテゴリーDは売上構成比が高く安定した収益が得られるため、価格は維持することが望ましいです。
誤りです。カテゴリーDは売上構成比が高く安定した収益が得られるため、廃止する必要がありません。
PPMによる4つの分類により廃止や検討すべき事業について考えてみましょう。
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03
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、商品を売り上げ成長率と売上構成比の両面から分析する経営分析・管理手法です。
縦軸に売上成長率、横軸に売り上げ構成比を設定した表を作成し、メニューを4象限のマトリックスに割り振ってメニューの再構成を検討します。
カテゴリーAに分類されたメニューは、売上成長率が高く、売上構成比が低いことが分かります。
そのため、売上の構成率を高めるために原価の削減や作業効率化を図り生産性を高める工夫をすることが重要です。
現段階ではすぐに廃止はせず、策を講じる余地があります。
正しいです。
カテゴリーBに分類されたメニューは売上成長率、売上構成比率がともに高いことが分かります。
売上・収益性か高く今後の成長も見込めるため、積極的な販売促進により売り上げを伸ばしていくことが望ましいです。
カテゴリーCに分類されたメニューは売上成長率、売上構成比率がともに低いことが分かります。
売上・収益性が低く、今後の成長もあまり期待できないためメニューのため、廃止や内容の改良などを行う必要があります。
カテゴリーDに分類されたメニューは売上成長率が低く、売上構成比率が高いメニューです。
成長率は低い一方で収益性は安定しているのが特徴で、現時点では現状維持に努めるのが望ましいです。
カテゴリーDメニューは売上成長率は低いが、売上構成比が低いメニューです。
収益は安定していて、今後の成長の可能性も否定できないため、現状維持に努めるのが望ましいです。
この分析では売上構成比の代わりに原価率を軸にとり、分析する場合もあります。
その際は売上構成比と原価率の高低が反対になることが特徴です。
それぞれの表の読み取り方を理解しておくとよいでしょう。
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