管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問67
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問67 (訂正依頼・報告はこちら)
社員証で電子決済ができるカフェテリア方式の社員食堂における、栄養・食事管理の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 利用者集団の料理選択行動の課題を、料理の組合せに関する販売記録から評価する。
- 利用者個人のエネルギー摂取量を、残食数から評価する。
- 利用者集団の栄養状態を、食堂の利用率から評価する。
- 利用者個人の給食に対する満足度を、検食簿から評価する。
- 微量栄養素の給与目標量を、社員のBMIの分布から評価する。
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この過去問の解説 (3件)
01
栄養・食事の評価、管理の方法を問う問題です。
どの項目で何が評価できるのか検討していきましょう。
正しいです。
料理の組み合わせに関する販売記録から、利用者の料理選択行動を把握・評価することができます。
これらの内容から課題を明らかにすることが可能です。
不適です。
利用者個人のエネルギー摂取量は、利用者の体重の変化やBMIから評価することができます。
残食数は、利用者の嗜好や満足度を評価するのに用いられます。
不適です。
利用者の栄養状態は、健康診断検査値から評価することができます。
食堂利用率は、食堂満足度の評価に用いることができます。
不適です。
検食簿は、食事提供前に給食責任者が味や内容を確認する食事の記録です。
利用者個人の給食に対する満足度は、満足度調査などを用いることで評価することができます。
不適です。
微量栄養素の給与目標量は、健康診断や所見から評価することができます。
社員のBMIは利用者のエネルギー摂取量を評価するのに用いられます。
それぞれの評価の目的と手段を明らかにしておくことで正しい選択肢を選ぶことができます。
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02
この問題では、どのようなことが何の評価につながるのかを理解しておく必要があります。
正しいです。
料理選択行動は、料理の組み合わせに関する販売記録から評価できます。
誤りです。
利用者個人のエネルギー摂取量は、残食数からは評価できません。
残食数から全体的な摂取量はある程度推測できても、個人のエネルギー摂取量は評価できません。
残食数から、喫食者の嗜好などを把握することで献立の評価につながります。
利用者個人のエネルギー摂取量は、体重の変化(体重変化率)とBMIを用いて評価します。
誤りです。
利用者集団の栄養状態は、食堂の利用率からは評価できません。
利用者集団の栄養状態は、健康診断における有所見者の割合にて評価します。
また、食堂の利用率では、社員食堂の満足度の評価をします。
誤りです。
利用者個人の給食に対する満足度は、検食簿からは評価できません。
検食簿は、栄養・衛生・嗜好的観点から、質・量、食材の組み合わせ等について給食責任者が点検します。
利用者個人の給食に対する満足度を評価するには、嗜好・満足度調査が適しています。
誤りです。
微量栄養素の給与目標量は、社員のBMIの分布からは評価できません。
BMIは肥満度を表す体格指数であり、身長と体重から算出されます。
社員のBMIの分布の評価により、利用者集団の栄養状態の把握ができます。
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03
この設問では、評価項目と把握できることの組み合わせを考える必要があります。
選択肢に沿って詳しくみていきましょう。
最も適当です。この社員食堂はカフェテリア方式であるため、料理の選択ができます。その料理の組み合わせが社員証を通して記録されることが推定できるため、利用者集団の料理選択行動の課題を評価できます。
誤りです。残食数は利用者集団の全体的な摂取量を把握することにつながりますが、エネルギー摂取量を評価することはできません。
利用者個人のエネルギー摂取量の評価にはBMIを用いて評価します。
誤りです。食堂の利用率は食堂の満足度の評価にはつながりますが、利用者集団の栄養状態の評価はできません。
利用者集団の栄養状態は健康診断を用いて評価します。
誤りです。検食簿は給食の安全性、適合性の評価に用います。
利用者個人の給食に対する満足度は、食堂の利用率や嗜好調査を用います。
誤りです。微量栄養素の給与目標量はBMIでは評価できません。
社員のBMIの分布は栄養状態の評価につながります。
評価をする上で何が必要になるのか、目的と項目について理解していきましょう。
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