管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問69
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
クックチルシステムに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- クックサーブシステムに比べ、多くの調理従事者が必要である。
- 前倒し調理により、調理作業の閑忙の平準化が可能である。
- 加熱調理後は、90分以内に中心温度5℃まで冷却する。
- クックフリーズシステムに比べ、保存日数が長い。
- 提供直前の再加熱は、中心温度65℃、1分間以上加熱する。
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この過去問の解説 (3件)
01
クックチルシステムとは、食材を加熱後、急速冷却を行い、冷蔵による保存・運搬をし、提供時に再加熱する調理方法のことです。
クックサーブシステムに比べ、多くの調理従事者は必要ありません。
クックサーブシステムとは、喫食当日に調理、配食を行うことです。
クックチルシステムではピーク時ではない時に事前準備が行えるため、配食ピーク時の人員を減らすことができます。
正しいです。
クックチルシステムは急速冷却し、再加熱する調理方式のため、時間のあるときに前倒し調理が可能です。
加熱調理後は、90分以内に中心温度3℃まで冷却します。
クックフリーズシステムに比べ、保存日数が短いです。
クックフリーズシステムとは、クックチルチルシステムの急速冷却の工程からさらに冷却し、冷凍としたものです。
冷凍により保存期間が延長します。
提供直前の再加熱では、中心温度75℃、1分間以上加熱します。
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02
クックチルシステムとは給食生産システムの一つです。
1か所の調理施設で加熱調理した料理を急速冷却・各施設に運搬し、各施設で再加熱して提供するシステムです。
その特色を理解しながら選択肢を確認していきましょう。
不適です。
クックサーブシステムとは給食調理から提供まで同一施設で連続的に行うシステムです
同一施設で全て行うため、多くの調理従事者が必要になります。
クックチルシステムはひとつの大きな厨房でまとめて調理を行うため、多くの調理従事者を必要としません。
正しいです。
クックチルシステムは加熱調理後、3℃以下で運搬し3℃以下で5日以内までは保存することが可能です。
そのため調理作業を前倒しにすることができるため、調理作業の閑忙を調節・平準化することができます。
不適です。
加熱調理後は90分以内に中心温度を3℃以下まで冷却する必要があります。
不適です。
クックチルシステムは3℃以下で5日間保管できる一方で、
クックフリーズシステムは料理を冷却し、−18℃以下でおおよそ8週間保存できます。
不適です。
提供前の再加熱は、中心温度75℃以上、1分間以上加熱します。
給食のシステムには様々なものがあります。
それぞれの特性や衛生管理基準を理解しておきましょう。
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03
給食生産システムにはいくつかの分類があります。今回は大きく2つにまとめました。
(1)コンベンショナルシステム:予定提供数に合わせて調理します。加熱調理後、すぐに提供します。
・クックサーブシステム:生産と提供が同じ日です。調理終了後から提供までの時間は2時間以内が望ましいです。
(2)レディフードシステム:事前に調理しておいたものを別の日に再加熱して提供します。調理→保存→再加熱→提供の流れです。
・クックチルシステム:保存可能期間は3℃以下で最長5日です。クックサーブに比べて労働生産性は高いです。
・ニュークックチルシステム:料理を食器に盛り付け1人分をトレイにセット、チルド保存し、提供する直前に再加熱カートから提供します。衛生的かつ機能的、安全的です。
・クックフリーズシステム:加熱調理後に急速冷凍します。冷凍によって物性が変化しやすいなどの食品には向きません。
・真空調理システム:食材料の風味を逃さず調理できます。
設問はクックチルシステムについてです。要点を確認しましょう。
不適です。クックチルシステムはあらかじめ調理が可能なため、多くの調理従事者は必要ありません。
最も適切です。クックチルシステムの前倒し調理により、調理作業の忙しさを調節し、平準化が可能です。
不適です。食中毒等の防止のため、加熱調理後は90分以内に中心温度3℃まで冷却します。
不適です。クックチルシステムは3℃以下で最長5日、保存可能です。一方、クックフリーズシステムは冷凍を活用するため、クックチルシステムよりも保存日数が長いです。
不適です。中心温度75℃以上、3点以上で確認、さらに1分以上で加熱します。
上記した給食生産システムについて、調理方法、提供方法、保存可能期間について区別して覚えていきましょう。
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