問題
自己紹介の後、グループカウンセリングの参加のきっかけを聞いた。表は5人の発言の一部である。この発言から行動変容の準備性を把握した。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
人間の行動が変化するにはその過程に段階があるとされています。
その段階分けを示したのが「行動変容段階モデル」です。
これをもとにすることで対象者へのアプローチが検討しやすくなるため、幅広く健康指導で用いられています。
行動変容段階モデル
①無関心期:6か月以内に行動を起こす意思がない時期
②関心期:6か月以内に行動変容を考えているが、まだ実行していない時期
③準備期:1か月以内に行動を起こす意思がある、もしくは対象者なりに行っている時期
④実行期:望ましい行動を起こして6か月未満の時期
⑤維持期:6か月以上行動を維持している時期
不適です。
コメントを確認しただけでも、やせるつもりのない人、頑張りたい人、やせた経験がある人とステージはさまざまであることが分かります。
不適です。
無関心期に当てはまるのはAさんとBさんであると考えられます。
無関心期は行動を起こす意思がない状態を指します。
AさんBさんは行動変容の必要性を感じておらず、6か月以内に行動変容を起こす意思がないため無関心期に当てはまります。
不適です。
準備期に当てはまるのはDさんとEさんであると考えられます。
準備期は1か月以内に行動を起こす意思がある、または対象者なりに行っている時期を指します。
Dさんは行動を起こしていないものの、行動の必要性は認識したうえでカウンセリングに参加しています。そのため行動変容のきっかけは作り出しています。
Eさんは行動を起こすつもりがあり、自信がないのみです。きっかけがあれば行動を起こすことができると考えられます。
不適です。
実行期に当てはまる対象者はいません。
実行期は、望ましい行動を起こして6か月未満の時期を指します。
実行期では、行動を起こし始め、その行動を維持することが課題となります。
正しいです。
Cさんが維持期に該当します。
維持期は6か月以上行動が維持している時期です。
Cさんは昨年もカウンセリングに参加し、3kgの体重減少を成功させており、これからも維持する気持ちがあります。
行動変容段階モデルのそれぞれの段階を理解しておきましょう。
行動変容のステージは「無関心期(前熟考期)」「関心期(熟考期)」「準備期」「実行期」「維持期」の5つに分かれています。
ぞれぞれのステージの特徴を理解することが重要です。
誤りです。
参加のきっかけを見ると、行動を起こす意思がある人、ない人さまざまであることが分かります。
無関心期(前熟考期)とは、6か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない時期のことを言います。
無関心期に当てはまるのはAさん、Bさんです。
準備期とは、1か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある時期のことです。
具体的な実施可能な目標設定をして、行動変容する決断をし、グループの学習や個別相談を活用して実行できるように働きかけます。
準備期には、Dさん、Eさんが当てはまります。
実行期とは、明確な行動変容が観察されるが、その持続がまだ6か月未満である時期のことです。
現在の習慣を続け、元の生活に戻ってしまう危険に備える必要があります。
実行期に当てはまる人はいません。
正しいです。
維持期とは、明確な行動変容が観察され、その期間が6か月以上続いている時期のことです。
維持期には、Cさんが当てはまります。
去年も参加し3㎏痩せています。