管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問97
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問97 (訂正依頼・報告はこちら)
K事業所の社員食堂を運営する給食受託会社に勤務する管理栄養士である。給食はクックサーブ方式で運営され、1日昼食500食を提供している。昼食の営業時間は11時30分~13時30分で、提供メニューは2種の定食60%、丼物・カレー20%、麺類20%の構成である。汁物はウォーマーテーブルで温めている。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
Aさんの意見を受けて、これまでの喫食者の満足度調査を行い、<前問>で把握した要因を確認した。味噌汁を適切な品質で提供するための改善策である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
Aさんの意見を受けて、これまでの喫食者の満足度調査を行い、<前問>で把握した要因を確認した。味噌汁を適切な品質で提供するための改善策である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 提供時に1杯ずつ食塩濃度を測定する。
- 味噌汁の品質基準を変更する。
- 保温温度を60℃に下げる。
- 営業時間の前半と後半に分けて調味する。
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この過去問の解説 (2件)
01
<前問>で指摘された課題に対する改善策を考える問題です。
きちんと課題を解決したうえで、実施可能で新たな課題を出さないような改善策を考えていきましょう。
不適です。
汁物は、定食・丼・カレー喫食者に提供されます。
食数(500食)とそれぞれの構成比(定食60%、丼・カレー20%)から、1日昼食でおよそ400食提供していることが分かります。
提供時に400食すべての食塩濃度を測定するのは、時間や労力の面から考えて非効率的であると考えられます。
不適です。
みそ汁の品質基準は今回の課題には影響を与えておらず、時間変動による味の変化が課題と考えられています。
このことから品質基準の変更の必要はないと考えられます。
不適です。
水分の蒸発は多少抑制できますが、65℃を下回る保温は食中毒のリスクがあります。
大量調理施設衛生管理マニュアルにも食事の提供温度は冷たいもの10℃以下、温かいもの65℃以上と定められています。
そのため温かい食事を65℃以下で保温することは衛生状態が低下し、味の満足度も低下するため不適です。
適切です。
前半と後半で調味を分けることで、保温され続ける時間を短縮することができます。
そのため水分の蒸発量を減らすことができ、みそ汁の食塩濃度を安定させることができると考えられます。
課題に対する解決策はひとつではありません。
より現実的で、効率よく課題解決できる策を選択肢の中から選び抜く必要があります。
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02
この問題では、最も効果的で、実用的な解答を選ぶ必要があります。
提供時に食塩濃度を測定することは提供時に手間のかかることであるうえに、その後の対処に時間がかかります。
最も適切な改善策とはいいにくいです。
品質基準を変更しても、提供時間にバラつきがあるため全員に適切な品質で提供することは難しいと考えられます。
大量調理施設衛生管理マニュアルでは、病原菌の増殖を抑制するために10℃以下又は65℃以上で食品を管理することが必要であるとされています。
保温温度を60℃に下げることは衛生面でもよくないうえに、提供温度が下がるため喫食者の満足度も低下すると考えられます。
適切です。
営業時間の前半と後半に分けて調味することで、遅く食べに来た人にもある程度同じ品質で提供することができます。
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