この問題では、図の内容を正確の読み取る力が必要となります。
選択肢1. 集団全体の食塩摂取量の平均値は下がったが、中央値は変わらなかった。
誤りです。
集団全体の食塩摂取量が下がり、平均値も中央値(第2四分位点)も下がっています。
選択肢2. 集団全体の食塩摂取量の平均値及びヒストグラム上の最頻値は下がった。
誤りです。
集団全体の食塩摂取量の平均値は下がっていますが、ヒストグラム上の最頻値は変化していません。
最頻値とはデータの中で最も頻繁に表れる値のことです。
ここでは、図1、図2ともに、最も人数の多い10~11gを示します。
選択肢3. 集団全体の食塩摂取量の分布のばらつきは大きくなったが、範囲(レンジ)は狭まった。
誤りです。
集団全体の食塩摂取量の分布のばらつきが大きくなったことは、標準偏差の値が大きくなったことから確認できます。
また、ヒストグラムの山がなだらかで小さくなったことからも分かります。
範囲(レンジ)は、図1、図2の最小値と最大値の値が同じなため、変化はありません。
選択肢4. 第1四分位点未満の者の食塩摂取量は下がったが、第3四分位点以上の者の食塩摂取量は上がった。
正しいです。
第1四分位点は取組開始時は9~10g、中間評価では8~9gと下がっています。
また、第3四分位点は取組開始時は12~13g、中間評価では13~14gと上がっていることが分かります。
選択肢5. 第1四分位点未満の者の人数は減ったが、第3四分位点以上の者の人数は増えた。
誤りです。
第1四分位点未満の者の人数は減り、第3四分位点以上の者の人数も減っています。
おおよその人数をそれぞれの棒グラフの人数を足して計算すると、
第1四分位点未満の人数は
図1では 5 + 20 + 50 + 80 + 140 = 295人
図2では 40 + 60 + 80 + 90 = 270人
第3四分位点以上の者の人数は
図1では 140 + 100 + 50 + 30 + 10 + 5 + 5 + 2 + 1 = 343人
図2では 80 + 60 + 40 + 20 + 10 + 10 + 3 + 2 = 225人
となります。