管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問82

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「尿中3−メチルヒスチジン排泄量は、骨格筋量の評価指標として用いられる。」です。

選択肢1. 生体電気インピーダンス(BIA)法は、脂肪組織が除脂肪組織より電気を通しやすいことを利用している。

生体電気インピーダンス(BIA)法は、脂肪組織が除脂肪組織より電気を通しにくいことを利用しています。

脂肪組織はほとんど電気を通さないですが、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を通しやすいため、電気抵抗を測ることで脂肪と除脂肪組織の割合を測定します。

選択肢2. 上腕三頭筋皮下脂肪厚は、対象者の利き腕で計測する。

上腕三頭筋皮下脂肪厚は体脂肪の指標となります。

原則、非麻痺側で利き手と反対の腕で計測します。

選択肢3. 尿中3−メチルヒスチジン排泄量は、骨格筋量の評価指標として用いられる。

尿中3−メチルヒスチジン排泄量は、主に筋たんぱく中に含まれますが、筋たんぱく質の分解により遊離して再利用されずに95%以上が尿中に排泄されるため、骨格筋のたんぱく代謝をある程度反映します。

選択肢4. レチノール結合たんぱく質は、アルブミンに比べ長期間の栄養状態を反映する。

レチノール結合たんぱく質はラピッドターンオーバープロテイン(RTP)の一つであり、血中半減期が短く、短期的なたんぱく質栄養状態を示す指標となるたんぱく質です。

アルブミンの半減期は14~23日と長いですが、レチノール結合たんぱく質の半減期は12~16時間とアルブミンより短いため、アルブミンに比べ短期間の栄養状態を反映します。

選択肢5. 上腕周囲長は、糖質代謝の評価指標として用いられる。

上腕周囲長は、上腕筋囲長や上腕筋面積といった筋肉量を表す指標の計算に用いられます。

参考になった数0