管理業務主任者の過去問
平成27年度（2015年）
問15

【1】が適切な仕訳となります。

会計年度より3月31日が決算日となります。
3月31日に普通預金口座に1,860,000円が入金ということは資産の増加になります。
したがって借方：普通預金1,860,000円が計上されます。
この段階で【3】【4】は不適切です。

3月分の管理費等の未収入金がありますが、関係する勘定科目は、未収入金、管理費収入、修繕積立金収入です。

取引より
未収入金は80,000円+40,000円=120,000円
管理費収入は220,000円+80,000円=300,000円
修繕積立金収入は110,000円+40,000円=150,000円

3月分の未収入金の処理がない【2】は不適切です。

仕訳の問題です。

まず、「合計1,860,000円の入金があった」とのことから、借方に資産の増加として「普通預金1,860,000円」が入ります。

次に、平成27年2月以前に未収入金と計上されていたはずである管理費（100,000円）と修繕積立金(50,000円)が入金がされたので、この分が貸方に「未収入金150,000円」が入ります。

次に、平成27年3月分は、当月分の収入なので、貸方にそれぞれ「管理費収入220,000円」と「修繕積立金収入110,000円」が入ります。

次に、平成27年4月分の管理費「920,000円」と修繕積立金「460,000円」は負債の増加として、貸方に「前受金1,380,000円」が入ります。

次に、3月分の未収入金（管理費80,000円と修繕積立金40,000円）については資産の増加なので、以下の通り仕訳がされます。

借方　未収入金120,000円　貸方　管理費収入80,000円

　　　　　　　　　　　　　　　 修繕積立金収入40,000円　

以上となります。

この問題は、マンション管理組合における特定の月の会計取引に対する適切な仕訳を選ぶことが求められています。

会計年度終了時（3月31日）の取引に関する仕訳を、企業会計原則に基づき発生主義で行う必要があります。

具体的には、管理費と修繕積立金の入金および未収入金の計上に関する適切な仕訳を選ぶことが求められています。