2級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
6 問52
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 6 問52 (訂正依頼・報告はこちら)
ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- ダクト接合用のフランジの許容最大取付け間隔は、ダクトの寸法が小さいほど小さくなる。
- シーリングディフューザーの外コーンには、落下防止用のワイヤー等を取り付ける。
- 防火ダンパーは、火災による脱落がないように、原則として、4本吊りとする。
- 小口径のスパイラルダクトの接続には、一般的に、差込継手が使用される。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題はダクトの施工内容について、より現場施工に沿った問題です。この問題は2問選択する必要がありますのでケアレスミスとならないように気を付けましょう。
適当ではありません。
ダクト接合用のフランジの許容最大取付間隔は、ダクトの寸法に関わらず一定の距離となります。共板(ともいた)フランジ工法ダクトの場合は、フランジ押さえの取付間隔がダクト端部から押さえ金具までは150mm以内、押さえ金具同士の距離は200mm以内に設置するとなっています。
適当ではありません。
シーリングディフューザー(Ceiling Diffuser)とは、天井の散布器という直訳になります。天井に取り付けられた冷暖房機や換気扇などの吹き出し口、吸い込み口を指す設備で、天井裏でダクトとつながっています。また、コーンについては、外ではなく中にあるコーンに落下防止ワイヤーを取り付けます。
防火(ぼうか)ダンパーとは、空気ダクトと接続し、火事により空気調節あるいは遮断をする羽板状あるいは板状のもので、温度上昇によりヒューズを溶かして防火扉としたり、煙感知器と連動して作動するものなどがあります。
長方形や円形のダンパーは原則4本吊りとしますが、長辺又は円の内径が300mm以下となる小型のものは2本吊りも可能です。
スパイラルダクトとは、ダクトの外周部分を亜鉛メッキでらせん状に覆ったものをいいます。小口径のものは一般的に600mm未満のものを指し、差込継手は専用の継手を差し込み、ダクトを接合してからビスで仮留めを行います。専用のテープやシーリングを接合部に施し、ダクト内部から漏れが無いように気密処理を行います。
この問題では、シーリングディフューザーという聞きなれない単語が出ていましたが、スパイラルダクトは過去に問題でよく出る内容ですので、どのような形状をしているのかをイメージできるようにしておくといいでしょう。
少なくとも聞いたことのある単語は確実に正しいか正しくないのかを理解することで、正答率が上がります。
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