2級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
6 問51
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 6 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 飲料用の冷水器の排水管は、その他の排水管に直接連結しない。
- 飲料用の受水タンクに給水管を接続する場合は、フレキシブルジョイントを介して接続する。
- ループ通気管の排水横枝管からの取出しの向きは、水平又は水平から45°以内とする。
- ループ通気管の排水横枝管からの取出し位置は、排水横枝管に最上流の器具排水管が接続された箇所の上流側とする。
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この過去問の解説 (1件)
01
配管について、上水道と下水道においては、勾配や接続する位置、他の配管と接続の可否など細かな設定があり、法律にも定められているため順守する必要があります。
飲料用の冷水器とは、学校やスポーツジム、銭湯などの施設に置かれている機械で、ボタンを押すと噴水のように水が放射線を描いて噴出する仕組みとなっています。蛇口のように器具に直接口を付けることが無いため、衛生的に水を飲むことができます。
衛生を保つために排水管は間接排水としており、その他の排水管に直接接続してしまうと排水が逆流してくる恐れがあります。
フレキシブルジョイントは柔軟性のある蛇腹(じゃばら)状の管で、振動や入り組んだ位置の接続をすることが可能です。万が一地震が起こった場合でも、配管が破壊されずに安定して給水ができるため、配管が振動に耐えうる構造として、フレキシブルジョイントは適しています。
適当ではありません。
ループ通気管の排水横枝管(はいすいよこえだかん)からの取り出しの向きは、垂直上方又は垂直上方から45°以内とします。
通気管は空気を通すための管であり、排水管内は管の約半分程度の水量を保って流れています。
仮に排水管に水平に近い角度で接続すると、通気管内に排水が流入してくるため、適していません。
適当ではありません。
ループ通気管とは、2つ以上の衛生器具を設置する際に取り付ける通気管で、排水の流下の際に封水の圧力差の発生を抑え、逆流や封水切れを防ぐことができます。
排水管内の圧力差を解消するため、排水横枝管に最上流の衛生器具が設置された箇所のすぐ下流側に接続します。上流側ですと排水管内での圧力差の解消にはなりません。
ループ通気管は過去に多く出題されており、接続する位置や逃し管についても併せて覚えておく必要があります。なお、ループ通気管ではありますが、空気だけではなく外から入った雨水や水蒸気の露なども通しますので、覚えておくといいでしょう。
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