2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問50 (ユニットF 問50)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問50(ユニットF 問50) (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • 耐震ストッパーは、機器の4隅に設置し、それぞれアンカーボルト1本で基礎に固定する。
  • 飲料用の給水タンクは、タンクの上部が天井から100cm以上離れるように据え付ける。
  • 冷水ポンプのコンクリート基礎は、基礎表面に排水溝を設け、間接排水できるものとする。
  • 排水用水中モーターポンプは、排水槽への排水流入口に近接した位置に据え付ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

据え付けの基礎的な能力に関する設問です。

選択肢1. 耐震ストッパーは、機器の4隅に設置し、それぞれアンカーボルト1本で基礎に固定する。

誤りです。耐震ストッパーのアンカーボルトはそれぞれ2本で固定します。

選択肢2. 飲料用の給水タンクは、タンクの上部が天井から100cm以上離れるように据え付ける。

正しいです。設問文通りに覚えます。

選択肢3. 冷水ポンプのコンクリート基礎は、基礎表面に排水溝を設け、間接排水できるものとする。

正しいです。設問文通りに覚えます。

選択肢4. 排水用水中モーターポンプは、排水槽への排水流入口に近接した位置に据え付ける。

誤りです。ポンプは流入口から離します。

参考になった数53

02

機器の据付けに関する問題です。

選択肢1. 耐震ストッパーは、機器の4隅に設置し、それぞれアンカーボルト1本で基礎に固定する。

耐震ストッパーは、機器の4隅に設置し、それぞれアンカーボルト2本以上で基礎に固定する

 

防振基礎は、標準基礎に防振ストッパーを4角に設け、防振架台を移動しないように固定するものです。

防振ストッパーは、水平方向と垂直方向の地震力に耐えるものとし、ストッパーと防振架台との間隙は、機器運転時に接触しない程度に保ちます。

防振ストッパーは、機器によって色々な形がありますが、下図にL型プレート型を紹介します。

ストッパーはアンカーボルト2本以上で(ストッパーの形状により2本から3本)す。

1本では、地震力によっては回転モーメントが働く場合、ストッパーがモーメント力で回転する恐れがあり、2本以上とします。

選択肢2. 飲料用の給水タンクは、タンクの上部が天井から100cm以上離れるように据え付ける。

問題文の内容通りです

 

給水タンクの点検のためのスペースとして、次のような距離を設けます。

タンクの端から、外壁内面までの距離:60 cm以上

タンク上端から、タンク上部の端(天井や鉄骨など):100 cm以上

タンク下部から、床上面まで:60 cm以上

選択肢3. 冷水ポンプのコンクリート基礎は、基礎表面に排水溝を設け、間接排水できるものとする。

問題文の内容通りです

 

ポンプ基礎の表面の排水溝に排水目皿を設け、排水系統に間接排水します。

ポンプの軸貫通部は、グランドパッキン方式で、パッキンで流体漏洩を防止しますが、パッキン部に連続注水を行い、空気の流入を防止します。

グランド部から注水が連続滴下するため、水が外部に流れるのを排水溝で受けます。

 

グランドからの漏れが大きい場合は、グランドパッキンの緩みなどから、締め付けますが、締め付けすぎると発熱して寿命を短くなります。

選択肢4. 排水用水中モーターポンプは、排水槽への排水流入口に近接した位置に据え付ける。

排水用水中モーターポンプは、排水槽への排水流入口から離れた位置に据え付ける

 

排水用水中モーターポンプの据付け位置は、排水流入口から離れた場所で、点検や引き上げに支障にない所とします。

ポンプケーシングの外側や底部は、ピットの壁や底面より、それぞれ 200 mm程度の間隔を取ります。

参考になった数0