2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
6 問4

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 6 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • フレキシブルダクトは、振動伝播防止のために、送風機とダクトの接続に使用する。
  • 亜鉛鉄板製のスパイラルダクトは、一般的に、補強は不要である。
  • 消音エルボや消音チャンバーの消音内貼材には、ポリスチレンフォーム保温材を使用する。
  • 共板フランジ工法ダクトのフランジの板厚は、ダクトの板厚と同じとする。

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この過去問の解説 (1件)

01

専門用語が多いこの問題ですが、ダクトとは何か、フレキシブルダクトと丸ダクトとの違いは何かを調べるのはもちろんですが、併せて図や写真、実物が設置されているものを見ることで知識が深まりますのでおすすめします。

選択肢1. フレキシブルダクトは、振動伝播防止のために、送風機とダクトの接続に使用する。

適当ではありません

フレキシブルダクト(Flexible Duct)は、直訳すると柔軟性のある風導管となり、蛇腹形状で曲げることができるダクト(風を送り込む管)をいいます。

送風機とダクトの間に設置するものはフレキシブルダクトではなく、たわみ継手という設備です。たわみ継手はガラス繊維や合成樹脂、ゴムなどの素材からなり、振動を吸収することができます。

選択肢2. 亜鉛鉄板製のスパイラルダクトは、一般的に、補強は不要である。

亜鉛鉄板製のスパイラルダクトは、丸ダクトの周囲に帯鋼が螺旋(らせん)状に巻いてあり、両端はハゼ折りになっていることで強度が高い設計となっています。

選択肢3. 消音エルボや消音チャンバーの消音内貼材には、ポリスチレンフォーム保温材を使用する。

適当ではありません

消音内貼材(しょうおんうちばりざい)には、ポリスチレンフォーム保温材ではなく、ロックウール保温材またはグラスウール保温材を貼り付ける必要があります。ポリスチレンフォーム保温材の一種としてスタイロフォームをご存じの方もいるかもしれませんが、主に建築住宅の断熱材として使用されます。

選択肢4. 共板フランジ工法ダクトのフランジの板厚は、ダクトの板厚と同じとする。

まずフランジとは、部材間の接合の際、ボルトや溶接で締めるために設けられる竹の節のような管の出っ張りをいいます。フランジの形成には2種類あり、ダクト(管)の端を外側に折り曲げ、ボルトやナットで締め、金具を取り付ける工法を共板フランジ工法といいます。ダクト自体を折り曲げているだけですので、板厚は必然的にダクトと同等の厚さとなります。

まとめ

フランジ、ダクト、消音エルボ、消音チャンバーなど、カタカナが多く、専門的な内容ではありますが、一度知識として身に付けると汎用性に富む単語ですので覚えておくといいでしょう。

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