2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問52 (ユニットF 問4)
問題文
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問52(ユニットF 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- フレキシブルダクトは、振動伝播防止のために、送風機とダクトの接続に使用する。
- 亜鉛鉄板製のスパイラルダクトは、一般的に、補強は不要である。
- 消音エルボや消音チャンバーの消音内貼材には、ポリスチレンフォーム保温材を使用する。
- 共板フランジ工法ダクトのフランジの板厚は、ダクトの板厚と同じとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
専門用語が多いこの問題ですが、ダクトとは何か、フレキシブルダクトと丸ダクトとの違いは何かを調べるのはもちろんですが、併せて図や写真、実物が設置されているものを見ることで知識が深まりますのでおすすめします。
適当ではありません。
フレキシブルダクト(Flexible Duct)は、直訳すると柔軟性のある風導管となり、蛇腹形状で曲げることができるダクト(風を送り込む管)をいいます。
送風機とダクトの間に設置するものはフレキシブルダクトではなく、たわみ継手という設備です。たわみ継手はガラス繊維や合成樹脂、ゴムなどの素材からなり、振動を吸収することができます。
亜鉛鉄板製のスパイラルダクトは、丸ダクトの周囲に帯鋼が螺旋(らせん)状に巻いてあり、両端はハゼ折りになっていることで強度が高い設計となっています。
適当ではありません。
消音内貼材(しょうおんうちばりざい)には、ポリスチレンフォーム保温材ではなく、ロックウール保温材またはグラスウール保温材を貼り付ける必要があります。ポリスチレンフォーム保温材の一種としてスタイロフォームをご存じの方もいるかもしれませんが、主に建築住宅の断熱材として使用されます。
まずフランジとは、部材間の接合の際、ボルトや溶接で締めるために設けられる竹の節のような管の出っ張りをいいます。フランジの形成には2種類あり、ダクト(管)の端を外側に折り曲げ、ボルトやナットで締め、金具を取り付ける工法を共板フランジ工法といいます。ダクト自体を折り曲げているだけですので、板厚は必然的にダクトと同等の厚さとなります。
フランジ、ダクト、消音エルボ、消音チャンバーなど、カタカナが多く、専門的な内容ではありますが、一度知識として身に付けると汎用性に富む単語ですので覚えておくといいでしょう。
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02
ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。
誤
たわみ継手は、振動伝播防止のために、送風機とダクトの接続に使用する。
たわみ継手は、空調機や送風機などと、ダクトやチャンバーとを接続して、振動の伝播を防止します。
なお、フレキシブルダクトは、ダクトと吹出口チャンバーと接続し、防振性が求められる場所に使われます。
正
問題文の内容通りです。
スパイラルダクトは、亜鉛鉄板をスパイラル状に甲はぜ機械がけしたもので、次のような特徴を有します。
・高圧ダクトにも定期横できます。
・長さが自由で、接続が簡便です。
・板厚が薄くても甲はぜが補強の役目をはたして、高い強度があります。
・高さや幅に制約のあるダクトスペースでは、円形ダクトより、長保形ダクトが有利です。
誤
消音エルボや消音チャンバーの消音内貼材には、グラスウール保温材を使用する。
消音エルボ・チャンバー
・吸音材は、グラスウール保温板を使用します。
・吸音材の内貼りは、接着剤や鋲で取付けます。
・吸音材の飛散防止では、ほつれ止めを施したガラスクロスを使って押さえます。
正
問題文の内容通りです。
共板フランジ工法は、ダクトの端部を折り曲げて成形した共板フランジを、コーナー金具やフランジ押さえ金具を使用し、ボルト・ナットで4隅を接続する工法です。
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