2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問52 (6 問4)

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問52(6 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • 隠ぺい部に防火ダンパーを設置する場合には、450mm ✕ 450mm以上の点検口を設ける。
  • 防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は、一般排気及び厨房排気ともに72℃とする。
  • ダクトのアスペクト比(長辺と短辺の比)は、原則として4以下とする。
  • 長方形ダクトは、断面積が同じ場合、アスペクト比を変えても圧力損失は変わらない。

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この過去問の解説 (1件)

01

ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。

選択肢1. 隠ぺい部に防火ダンパーを設置する場合には、450mm ✕ 450mm以上の点検口を設ける。

問題文の内容通りです

 

「建設省告示第1376号(防火区画を貫通する風道に防火設備を設ける方法を定める件)」

第3 【 天井や壁に一辺の長さが 45cm以上の保守点検が容易な点検口と、防火設備の開閉や作動状態が確認できる検査口を設けます。 】

選択肢2. 防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は、一般排気及び厨房排気ともに72℃とする。

防火ダンパーの温度ヒューズの作動温度は、一般排気では72℃、厨房排気では120℃とする

 

公称作動温度(JIS A 1314(防火ダンパーの性能試験方法)より)

1) 温度ヒューズ      72℃

2) ボイラー室・厨房   120℃

3) 排煙用防火ダンパー  280℃

選択肢3. ダクトのアスペクト比(長辺と短辺の比)は、原則として4以下とする。

問題文の内容通りです

 

ダクトのアスペクト比が1(正方形)であれば、空気抵抗が小さくなりますが、天井裏に納めるには、偏平な形状が天井の高さを確保でき、収まりが良くなります。

アスペクト比は、1.5~2.0程度が理想的ですが、実際製作する上では、アスペクト比は4以下とします。

選択肢4. 長方形ダクトは、断面積が同じ場合、アスペクト比を変えても圧力損失は変わらない。

長方形ダクトは、断面積が同じ場合、アスペクト比が大きくなるほど圧力損失も大きくなる

 

ダクトの摩擦損失は、風量が同じであれば、円形ダクトの圧力損失が最も小さく、長方形ダクトであれば、アスペクト比が小さい角ダクトになります。

角ダクトは、アスペクト比が大きくなるほど、摩擦損失が大きくなります。

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