ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問27

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問題

ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

低栄養について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 浮腫や腹水がみられる場合には、低栄養も疑われる。
  • 高齢者の低栄養は、ビタミンとミネラルの摂取不足が主な原因である。
  • 低栄養は、褥瘡の発生要因の一つである。
  • 仲間と一緒に食事をすることは、食事以外に関心が向き、食欲を減退させるため、低栄養のリスクを高める。
  • 上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定か難しい場合の低栄養の判定に使われる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1、3、5 です。

2 高齢者の低栄養の原因は色々ありますが、ビタミンやミネラルよりもエネルギーやたんぱく質の摂取不足が挙げられます。

4 食欲を減退させるのではなく、むしろ一緒に食事をすることで食欲が増す効果が期待できます。

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02

正解は1・3・5です。

1 正解→浮腫や腹水の原因は低栄養の場合もあります(下記参照)。

※ 浮腫の成因は全身性浮腫と局所性浮腫に分けられます。
<全身性浮腫>①心性浮腫②腎性浮腫③肝性浮腫④内分泌性浮腫⑤栄養障害性浮腫⑥医原性浮腫⑦突発性浮腫
<局所性浮腫>①リンパ性浮腫②静脈性浮腫③炎症性浮腫④立位性浮腫⑤内分泌性浮腫⑥妊娠性の浮腫

※ 腹水は腹腔内に体液が貯留した状態およびその液体をいいます。肝硬変、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群、低栄養、結核性・癌性腹膜炎、悪性腫瘍、炎症性などでみられます。


2 不正解→高齢者は若いころからの食生活(ご飯中心)や粗食のほうが健康に良いと考えていたりするため、淡白なものを好む傾向もあります。そのため、乳製品や肉類のたんぱく質、油脂類などが不足しがちになります。

3 正解→褥瘡の原因は外的要因の「圧迫」「ずれ」「摩擦」「湿潤」、内的要因の「病的骨突出」「栄養状態」「基礎疾患」「加齢」「動脈圧の低下」などです。

4 不正解→仲間と一緒に食事をすることは、食事内容だけでなく、仲間の健康や食習慣に関心を持つ機会になるだけではなく、楽しい時間を過ごすという食事の楽しみの部分の充足にもなり、食欲を増進させ、低栄養のリスクを減らすことができます。

5 正解→身体計測では、体脂肪および骨格筋を評価することによって、低栄養の診断ができます。その際に、上腕三頭筋部皮下脂肪厚、肩甲骨下部皮下脂肪厚、上腕囲、上腕筋囲、上腕筋面積、下腿最大周囲径の測定値が用いられます。

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03

1:体内のたんぱく質濃度が少なくなることで浮腫が起こります。

2:ビタミンやミネラルは重要ですが、低栄養の主な原因ではありません。

3:栄養状態が悪くなると褥瘡ができやすくなります。

4:食欲増進などのプラスの効果が期待できます。

5:設問の通りです。

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