ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問29

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問題

ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

薬剤について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 服薬が困難な場合には、貼付剤など他の剤型の薬剤の使用も考慮する。
  • 腎機能が低下している場合には、血中濃度が下がるため、抗菌薬を使用するときは、適宜増量する。
  • BPSD(認知症の行動・心理症状)がある場合には、漢方薬は使用しない。
  • 飲み忘れを防止するためには、「お薬カレンダー」などを利用する。
  • 降圧剤を内服中の高齢者は、薬の作用により転倒しやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

まず正解は 1、4、5 です。

2 腎機能低下により薬剤の排泄に時間を要し、その分体内に薬剤が残留するため、薬剤の効果は増強すると考えられます。そのため、安易に増量することは不適切です。

3 抑肝散という漢方薬がBPSDの治療において用いられているように、漢方薬も有効です。

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02

1:嚥下に問題があるケースや認知症で薬の服用が難しいケースでは、薬の形態を工夫することはよくおこなわれます。

2:腎機能が低下すると排出機能が低下するため、血中濃度は上昇する傾向にあります。

3:漢方薬にはイライラや興奮を抑える薬もあり、認知症の人に使用されることがあります。

5:降圧剤を服用すると血圧が下がるため、めまいやふらつきによって転倒するリスクは高くなります。

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03

正解は1・4・5です。

1 正解→狭心症の血管拡張剤や喘息の気管支拡張剤、鎮痛剤などは、貼付薬や軟膏・クリームに変更できるものもあります。痛みや便秘に対しては、座薬や浣腸が有効な場合があります。認知症治療薬も貼付薬があります。

2 不正解→抗菌薬は主として腎臓から排泄されます。そのため腎機能が低下している人の場合、血中濃度が上昇して、薬効の増強や副作用の発現頻度が増大する可能性があるため、腎機能に応じて減量や、投与間隔の延長を行う必要があります。

3 不正解→高齢者のイライラ、易興奮性などに効果がある漢方が処方されることもあります。

4 正解→飲み忘れを防ぐには「お薬カレンダー」や「薬ケース」を使用することも効果的です。また、医師や薬剤師に頼んで薬を一包化してもらい、朝・昼・夜・食前・食後・食間などを印字してもらうと飲み間違いや飲み忘れを少なくすることができます。

5 正解→降圧剤は血圧を下げるため、血流不足が生じて脳に必要な酸素や血流が届かなくなり、めまいやふらつきが起こり、転倒につながることがあります。

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