ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問33
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問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
排泄について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 日常生活動作の低下による機能性失禁では、排泄に関する一連の日常生活動作の問題点を見極めることが重要である。
- 便失禁は、すべて医学的治療を要する。
- ポータブルトイレやおむつについては、理学療法士等の多職種と連携し、日常生活動作に適合したものを選択する。
- 切迫性尿失禁には、膀胱訓練よりも骨盤底筋訓練が有効である。
- 排便コントロールには、排便間隔を把握し、食生活や身体活動等を含めた生活リズムを整えることが大切である。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 生活習慣の改善などで軽減することもあるため、全てが医学的治療が必要というわけではありません。
4 切迫性尿失禁とは、我慢できず尿が漏れてしまうタイプの失禁のことをいいます。この場合、一般的に膀胱の容量を増やすための膀胱訓練が有効とされています。
骨盤底筋訓練が有効とされるのは、【腹圧性尿失禁】の場合です。
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02
2:加齢によるものなどすべてが対象になるわけではありません。
3:設問の通りです。
4:切迫性失禁はトイレまで我慢できずに失禁してしまう症状です。膀胱訓練と骨盤底筋群の訓練を組み合わせたリハビリが有効です。
5:設問の通りです。
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03
1 正解→下記④参照
尿失禁は無意識、あるいは不随意に尿が漏れ出て、社会的ないし衛生的に問題となり、それが他覚的に認められる状態です。
①切迫性尿失禁→強い尿意を感じた瞬間に膀胱収縮を起こし、不随意な尿漏れを起こす状態です。
②反射性尿失禁→膀胱内にある一定の尿が貯留すると、尿意を感じることなく膀胱が反射的に収縮することによって起こる尿失禁です。
③腹圧性尿失禁→咳やくしゃみなど腹圧が加わることによって起こる尿失禁です。
④漏流性尿失禁→膀胱の排出機能の低下により膀胱内に多量の尿が貯留し、その結果尿道から漏れ出る形で排出される状態です。
⑤機能性尿失禁→運動障害や精神障害などにより、排泄行為ができないために起こる尿失禁です。円滑に移動動作ができない、排泄環境の不備、衣服の着脱が円滑にできない、排泄後の処理ができない、認知症などによりトイレの場所がわからないなどが原因になります。
⑥尿道外尿失禁→尿道口以外のところから尿が漏れ出るために起こる尿失禁です。
2 不正解→下記⑤参照
便失禁は無意識、あるいは不随意に便が漏れ出て、社会的ないし衛生的に問題となり、それが他覚的に認めうる状態です。
①肛門括約筋の障害による便失禁→肛門括約筋の損傷や脆弱化によって排便を抑制することができずに便失禁をきたす状態。
②下痢に由来する便失禁→何らかの原因で下痢がある場合、強い腸蠕動を起こし、腸内圧が上昇し、切迫するためにトイレまで間に合わずに失禁していまいます。
③便秘に由来する便失禁→頑固な便秘の場合、便秘という言葉に反して便失禁の原因となることがあります。硬くなった糞便が腸壁を刺激して多くの粘液や下痢便をつくり、これが肛門から漏れ出ることによって便失禁をきたすことがあります。
④神経障害(神経損傷や神経疾患)による便失禁→通常は便が直腸内に充満すると排便反射が起こり排便が始まるが、神経障害により、便意を感じることや便意を抑制することができないために便失禁をきたす状態。
⑤機能性尿失禁と同様に、運動障害や精神疾患などにより排泄の行為ができないために起こる便失禁です。
3 正解→理学療法士など多職種に動きの評価をしてもらうことで本人に合ったものを選定でき、介護者が継続したケアが行えるような介助方法の指導をしてもらうことができます。
4 不正解→切迫失禁のケアは排尿の間隔を少しずつ長くしていく(10~15分程度でよい)膀胱訓練が有効です。排尿を我慢するために骨盤底筋訓練を併用するとさらに効果があります。
5 正解→食事の調整、排泄習慣、腹圧がかけやすい姿勢、腸管の運動を促す、リラックスできる環境、薬物による排便の促進などで生活リズムを整えることが大切です。
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