ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問34
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問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
終末期のケアについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 呼吸困難や疼痛に対しては、投薬のほか、安楽な体位やマッサージなどで苦痛の緩和を図る。
- 食事については、楽しみや満足感よりも、摂取量や栄養バランスを優先する。
- 緩和ケアは、在宅では行われない。
- 要介護認定の前でも、保険者が必要があると認めた場合には、暫定ケアプランを作成して介護サービスを利用することができる。
- 臨死期において、肩や顎だけが動き、喘いでいるように見えるのは、呼吸停止に至る一連の動きである。
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この過去問の解説 (3件)
01
2:ターミナル期では食事の摂取が難しくなるケースもあります。改善が難しいケースでは楽しみや満足感を優先するケースもあります。
3:緩和ケアを自宅で行なうことは可能です。訪問診療や訪問看護で経過を観察します。
4:緊急の場合や、やむをえないケースでは認定申請前に利用したサービスでも保険給付の対象となる仕組みがあります。
5:設問の通りです。
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02
1 正解→呼吸困難や疼痛に対しては、投薬のほか、クッションや枕を使用して本人が安楽な体位をみつけたり、マッサージ(医師の許可を得て)をすることで血流を改善して代謝をよくしながら、スキンシップやコミュニケーションを図ることが不安の軽減にもなります。
2 不正解→終末期では食欲が落ちてしまうため、摂取量や栄養バランスよりも、口から食べる喜びや、食べることで生きる力につなげていくことが大切になります。
3 不正解→下記参照。
緩和ケアには下記の方法が選択できます。
・入院中に緩和ケアを受ける(緩和病棟への入院と緩和ケアチームによる診療という2つの方法)
・緩和ケア外来
・在宅緩和ケア
4 正解→下記参照
介護保険法 第三節 (特例居宅介護サービス費の支給)
第四十二条 市町村は、次に掲げる場合には、居宅要介護被保険者に対し、特例居宅介護サービス費を支給する。
一 居宅要介護被保険者が、当該要介護認定の効力が生じた日前に、緊急その他やむを得ない理由により指定居宅サービスを受けた場合において、必要があると認めるとき。
5 正解→努力呼吸(呼吸困難の兆候の一つで呼吸筋の動きだけでは必要な換気量を得られないために、補助呼吸筋をも動かして非常に努力して呼吸運動を行っている状態です。肩や口、鼻翼や下顎などを動かします)や下顎呼吸(呼気時に下顎を下げ開口する呼吸運動。呼吸不全の一形態で、衰弱が進行したり、脳虚血による死亡の直前にみられることが多い)のため、肩や顎だけが動き、喘いでいるように見えます。
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03
2 ターミナル期では、食欲が低下し十分な量がとれない場合には、食事量や栄養バランスよりも楽しみや満足感を優先して食べてもらうことが大切です。
3 希望があれば、在宅での緩和ケアは可能です。できる限り本人の意向を汲みましょう。
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