ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問35
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問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- せん妄は、さまざまな全身疾患に伴う非特異的な症状として出現する。
- 夜間にせん妄が増悪する場合には、昼間に適度な刺激と散歩などの活動の機会をつくり、夜間に睡眠できるよう配慮する。
- せん妄は感覚の遮断で改善するので、静かな環境を整備し、眼鏡や補聴器の装着を避ける。
- アルコール依存症のケアでは、飲酒以外に楽しみのある生活ができるまでは、安易に断酒会には参加させない。
- うつ症状には、降圧剤などの薬剤に起因するものもある。
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この過去問の解説 (3件)
01
2:睡眠と覚醒のリズムを整えることはせん妄の予防に効果があります。
3:せん妄を悪化させる原因となります。
4:断酒会に参加することは、仲間ができたり体験者の話しを聞くことにつながり、依存から抜け出す助けとなります。
5:薬の副作用によってうつ症状が見られることがあります。
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02
1 正解→意識障害の一つで、幻視、幻聴、強い不安などがあり、感情が激しく動揺しやすい特徴があります。せん妄の原因は各疾患、加齢、薬、入院・手術によるものがあります。
・せん妄を予防するには
①元にある身体疾患の治療を行い、せん妄を助長する因子を改善します。→高齢者は発熱や下痢などで脱水になりせん妄になることがあるため、その原因となった疾患の治療を行います。
②誘因となった薬剤がないかを確認します。→内服薬がせん妄の誘因となることもあるので主治医に相談します。
③生活のリズムを整えます。→せん妄は夕方から夜間にかけて出現して、日中は消退することがあります。日中適度に身体を動かし、よい眠りを得ることでせん妄症状が改善されることがあります。
④環境を整えます→聴覚や視覚や触覚などの感覚を遮ることはストレスになるため、適度な刺激を与えるために日中ラジオやテレビをつけたり、眼鏡や補聴器を装着したり、いつも見ている時計・カレンダー・写真などを近くに置くと、症状が軽減する可能性があります。
2 正解→上記③参照
3 不正解→上記④参照
4 不正解→アルコール依存症は依存症の本人だけでなく、家族もそれが病気であることを認めない、否認の病と言われます。まずは医療機関受診や自助グループに出席し、飲まない行動とアルコール依存症についての正しい知識を得ることが必要です。
5 正解→下記参照
薬剤惹起性うつ病とは、治療を目的として投与された医薬品によって生じたうつ病のことです。うつ病を起こしやすい薬物としては、インターフェロン製剤や副腎皮質ステロイド薬がよく知られています。また、レセルピン、β遮断薬、カルシウム拮抗薬といった降圧薬や、抗ヒスタミン薬、経口避妊薬などに関しても、報告があります。
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03
3 普段、眼鏡や補聴器を使用していたのであれば、感覚を遮断することでせん妄の原因となることがあります。
4 高齢者一人でアルコール依存症を乗り越えることは、なかなか難しいと考えられます。断酒会に参加することで体験者の話をきく機会や仲間もでき、回復への手助けになります。
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