ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問32

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問題

ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
  • 飲食物を大量に嘔吐したため、側臥位にして、口の中に残った吐物を取り除いた。
  • 激しい下痢が続いたため、水分摂取を控えさせた。
  • 一過性ではあったが、明らかな片麻痺を認めたため、医師に報告した。
  • 転倒により下肢の骨折が疑われたため、下肢を動かさないようにした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1:黒色便は上部消化管での出血の兆候です。医師にすぐに報告することが必要です。

2:窒息防止のために行なう正しい対処法です。

3:脱水予防のために水分摂取は必須です。

4:脳卒中が疑われる症状であり、速やかに医師に連絡することが必要です。

5:動かすと骨折を悪化させたり、神経や血管を傷つける可能性があります。

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02

正解は2・4・5です。

1 不正解→血圧低下あるため、急性出血の可能性もあります。下血は消化管のいずれの部位からの出血でも起こります。下部からの出血ほど鮮紅色に近いです。設問では黒色便のため上部消化管からの出血の可能性が高いです。問題はないと判断する状況ではありません。


2 正解→嘔吐のときは、吐物が気道に入らないように、腹臥位か側臥位にします。特に高齢者や意識障害のある場合には、吐物を誤嚥し、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。急な嘔吐に備えて側臥位にします。仰臥位の場合には顔を横向きにします。


3 不正解→下痢は水分量の多い液状の糞便を頻回に排出する状態で、1日に200g以上の便があることです。その原因は機能的異常によるものから、感染性疾患や重大な原因疾患の症状となっている場合もあります。下痢の原因を確認したのちに適切な治療が行われますが、下痢が続くことによる脱水症状が重篤な病状に移行しないように援助することが必要です。
設問のように、水分摂取を控えると脱水になる場合があります。下痢の原因を確認し、必要があれば治療をする必要があります。


4 正解→設問は脳の血流が一時的に悪くなり、半身の運動麻痺などの症状が現れて短時間で消えてしまう一過性脳虚血発作の可能性があります。一過性脳虚血発作を治療しないでおくとその後脳梗塞になる可能性が高くなります。しかし、速やかに医療機関を受診して検査・治療を始めれば、その後の脳梗塞発症リスクを減らすことができます。


5 正解→下肢の骨折が疑われる場合は移動させずに、本人が痛みを感じない楽な姿勢をみつけて、速やかに救急車を要請(判断に迷った場合は119に相談)します。

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03

正解は 2、4、5 です。

1 黒色便は上部消化管出血が疑われます。早急に医師に連絡する必要があります。

3 下痢により脱水を引き起こす可能性があるため、水分摂取をすることが大切です。

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