ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問41
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問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
バイタルサインについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 低体温は、環境要因に加えて、低栄養や甲状腺機能低下症、薬剤による体温調節機能不全で起きる。
- 悪性症候群は、パーキンソン病薬の内服を開始したときに出現する。
- 頻呼吸は、発熱や心不全、呼吸器疾患でみられ、徐呼吸は、糖尿病性ケトアシドーシスや脳卒中による昏睡でみられる。
- 毎分50未満の脈拍は高齢者ではよくみられるため、医療職に報告する必要はない。
- 急に立ち上がったときに、ふらつきやめまいがみられる場合には、起立性低血圧を考える。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 悪性症候群とは、抗精神病薬の副作用でみられる症状のことです。発熱、振戦、頻脈などが現れたり、意識障害など重篤なものになることもあります。
内服を開始した時ではなく、抗精神病薬を継続的に服用していて、突然の中止や減量をした際に引き起こすとされています。
4 脈拍数50回未満は【徐脈】といわれます。重度の病気の症状の可能性もあるので、医師に報告する必要があります。
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02
2:悪性症候群というのは向精神薬の副作用です。パーキンソン病の薬を服用しており、急に薬を中止したり、減量すると起こる可能性があります。
3:設問の通りです。
4:脈が100以上を頻脈、50以下の場合は徐脈といいます。徐脈が深刻な病気の症状であることもあるため、医師への報告が必要です。
5:薬による副作用やパーキンソン病、貧血などで見られます。ひどい場合には失神することもあります。
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03
1 正解 →身体を冷やす食べ物の摂りすぎ、バランスの悪い食事、運動不足、ストレス、甲状腺ホルモンが低下すると代謝が落ちるので、低体温になることがあります。高齢者はもともと体温調節機能が低下していることが多く、薬剤によって体温調節機能不全が起きることがあります。
2 不正解→向精神薬の治療中に、持続性の高熱、筋強剛、振戦などの錐体外路症状、発汗・頻脈などの自律神経症状、意識障害が発現します。
3 正解→頻呼吸は、呼吸の深さは変化しないものの、呼吸数が1分間に24回以上になる呼吸状態です。肺炎、うっ血性心不全、発熱時、精神的興奮などで起こりやすいです。
徐呼吸は単位時間当たりの呼吸数が減少している症状をいいます。頭蓋内圧の亢進(脳腫瘍・脳出血)、尿毒症、糖尿病性昏睡、薬物の過剰服用による中毒などでみられます。
4 不正解→脈拍数が毎分60以下の状態を徐脈といいます。脈拍が少ないため、心臓は日常生活や運動に必要な酸素を体中に運ぶことができず、めまいや息切れを起こします。遺伝的心異常、心疾患に対する薬物の影響や副作用、老化現象、心臓発作、洞不全症候群、洞房ブロックまたは房室ブロックが原因になっていることがあるため、主治医に相談して診察・診断してもらう必要性があります。
5 正解→起立時には重力のために下半身に血液が集中し、血圧が下がり、脳への血液が減りやすくなります。健常者では脳循環の血液が減少すると、それを確保するため、主に自律神経を介する圧調整機能が働きます。しかし、神経疾患・発熱・長期臥床・降圧薬服用のためにこの機能が障害されると、起立時の血圧調節がうまく働かず脳循環障害を起こします。これを起立性低血圧といいます。
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