ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
福祉サービス分野 問46
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問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 福祉サービス分野 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークの観点から、クライエントの自立支援を行う上で、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- クライエントの自立を促進し、自己決定の力を強めていくことが大切である。
- クライエントに対して、一方的な押し付けや庇護的態度が必要な場合もある。
- 可能な限りその人らしい生活の構築を試みることが、重要である。
- クライエントの意欲を高めるためには、日常の小さな事柄から始める自己決定の体験が効果的である。
- 発言力の弱いクライエントの場合には、相談援助者が本人に代わって判断することが大切である。
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この過去問の解説 (3件)
01
利用者への援助において、介護支援専門員は常に利用者との信頼関係の構築を心がける必要があります。こうした信頼関係構築については、バイスティックによるケースワーク関係の原則を参考にすることができます。これは、利用者と向き合うなかで、援助者がとるべき態度についてまとめられたものであり、介護支援専門員にとっても非常に役に立つものです。また、ストレングスモデルやアドボカシー(権利擁護)やエンパワメントも参考にすることができます。
<バイスティックの原則>
① 個別化の原則→利用者の直面している問題を個別的にとらえようとすること。
② 意図的な感情表出の原則→利用者が感情を言葉にできるように意識的にかかわること。
③ 統制された情緒的関与の原則→表現された利用者の感情を大切に扱うこと。
④ 受容の原則→利用者の感情面を受け止め、理解しようとすること
⑤ 非審判的態度の原則→利用者を一般的な価値基準で裁かない態度を心がけること。
⑥ 自己決定の原則→大切なことを利用者が決定できるように助力すること。
⑦ 秘密保持の原則→利用者の秘密を守ることで信頼関係を構築する。
<ストレングスモデル>
その人が元来持っている「強さ・能力」に着目して、それを引き出し、活用して問題解決をしようとする支援観です。
<アドボカシー>
利用者やあらゆる人々に不利な影響を与えているような政策などを改革していく機能です。
セルフ・アドボカシーは当事者が自ら主張することです。
<エンパワメント>個人や集団が自分自身の生活や環境をコントロールできるように能力をつけることです。
1 正解→設問の通りです。
2 不正解→一方的に押し付けるのではなく、自己決定、セルフ・アドボカシーができるようにエンパワメントしていくことが必要です。
3 正解→設問の通りです。
4 正解→設問の通りです。
5 不正解→自己決定、セルフ・アドボカシーができるようにエンパワメントしていくことが必要です。
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02
2 一方的な押し付けや庇護的態度は間違った行為です。クライエントに寄り添い、本人の自立を促して少しずつ自己決定させていくのが大切です。
5 クライエントに少しずつ自己決定させていくのが重要になります。アドバイスや提案をし、自己決定を援助していくことが大切です。
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03
2:押し付けや庇護的な態度をとることは間違いです。提案やアドバイスを行なうことで自己決定ができるようにするのがソーシャルワークにとって重要なことです。
3:設問の通りです。
4:設問の通りです。
5:提案やアドバイスによって自己決定が行なえるようにサポートを行ないます。相談援助者が決定するのは適切ではありません。
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