ケアマネの過去問
平成28年度(第19回)
介護支援分野 問25

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問題

ケアマネジャー試験 平成28年度(第19回) 介護支援分野 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

大地震があり、自分が担当する認知症の利用者及びその家族と避難所で面接した。利用者は興奮気味であり、歩き回ったり、大声を出したりして、他の避難者から迷惑がられているように見えた。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  • 避難者の迷惑を考え、利用者本人だけ外の車の中で生活するよう勧めた。
  • 家族も大変なので、避難所のリーダーの監視下に置いてもらった。
  • 外の混乱している様子が分からないよう、段ボールの小部屋に隔離した。
  • 福祉避難所に移れないか、地域包括支援センターの職員に相談した。
  • 周りの避難者に理解と協力を求めた。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4と5です。

4については、福祉避難所とは、高齢者や障害者、妊婦など、1次避難所で過ごすのが困難で、特別な支援が必要な人向けに設けられる2次避難所です。
入居型福祉施設がそれを担う場合があります。

5については、設問通りで、本人の状態を把握している介護支援専門員が、周囲に説明を行い、理解と協力を求めることは少なからず役に立ちます。

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02

正解は4、5です。

この認知症の利用者は、地震が起きたことに加え、場所が変わったことにより、BPSDが出たと考えられます。

1、3. ただ場所を変えるだけでは、より混乱を生むと考えられます。

2.リーダーがたとえケアができるとしても、困難な状況の中で一人に任せることは難しいと考えられます。

4.専門家が多くいる福祉避難所では、BPSDを落ち着かせるような対応が期待できます。

5.周りに認知症への理解が進むことで、徐々に環境に適応できることが期待できます。

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03

正解は、4と5です。

1:「 避難者の迷惑を考え、利用者本人だけ外の車の中で生活するよう勧めた。」 とあるが、ただ場所を変えるだけでは、より混乱を生むと考えられます。

2:リーダーがたとえケアができるとしても、困難な状況の中で一人に任せることは難しいと考えられます。

3:「外の混乱している様子が分からないよう、段ボールの小部屋に隔離した。」とあるが、(外の様子が見えないように隔離する。)というのは常識的、道徳的に考えて難しいと考えられます。

4:専門家が多くいる福祉避難所では、BPSDを落ち着かせるような対応が期待できます。また自分一人で行動するのではなく、地域包括支援センターの職員に相談しているので、その地域や場所でのコミュニティ(フォーマル)を使おうとしている点で、良いと考えます。

5:周りに認知症への理解が進むことで、徐々に環境に適応できることが期待できます。理解と協力をしてもらおうという点で良いと考えます。

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