ケアマネの過去問
平成28年度(第19回)
保健医療サービス分野 問31

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問題

ケアマネジャー試験 平成28年度(第19回) 保健医療サービス分野 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚疾患について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  • 脂漏性湿疹では、患部を清潔に保つほか、抗真菌薬、保湿剤、ビタミン薬などが使用される。
  • 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス感染の再活性化によって起こる。
  • 皮脂欠乏症は患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルなどを使ってよく洗う。
  • 白癬は家族内で感染することはまれであるため、爪切りやスリッパなどは共有しても差し支えない。
  • 薬疹は、長期間服用している薬剤により生じることはない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1と2です。

1の脂漏性湿疹は、頭部や顔などにフケのような落屑を伴う湿疹ができる疾患です。
この疾患への対策として、患部を清潔に保つほか、抗真菌薬、保湿剤、ビタミン薬の服薬などが必要になります。

2の帯状疱疹は、子どものころに水疱瘡にかかったことのある人が、免疫力などが低下することで、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化し発症する疾患です。

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02

正解は、1、2です。

1. 脂漏性湿疹は、真菌が皮膚の炎症にかかわっています。またビタミンは皮膚の保護をし、保湿は皮膚の回復が早まります。

2.問題文の通り、水痘・帯状疱疹ウイルス感染の再活性化によって起こります。感染していなければ、起こりません。

3.落としすぎると皮脂欠乏症が悪化します。

4.白癬はスリッパなどを介しても感染します。

5.薬疹は免疫反応です。いかなる薬も体にとって異物ですから、いつでも起こりえます。

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03

正解は、1と2です。

1: 脂漏性湿疹とは頭部や顔面にフケ様の付着物を伴う湿疹で成人に多いです。 脂漏性皮膚炎とも言います。 鼻の脇、耳の裏、胸前部、脇、陰部など脂質の分泌のある部分に炎症を起こしたりします。まずは、患部の部分を綺麗に清潔にすることが大切です。その他にビタミンは皮膚の保護をし、保湿は皮膚の回復が早まるので大切な処方です。

2:水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルスを原因として発症する病気です。初期段階には、皮膚がぴりぴりするような痛みを感じます。時間が経過していくと赤みや水疱形成などの皮膚症状などが現れます。水痘・帯状疱疹ウイルス感染の再活性化によって起こります。感染していなければ、起こりません。

3:落としすぎると皮脂欠乏症が悪化します。皮脂欠乏症とは皮膚の脂分が減少してしまうことから皮膚の水分が失われてしまい、乾燥を起こす状態を指言います。一般的には、乾燥肌と呼ばれるような皮膚の状態です。中高年者の手足、特に膝(ひざ)から下によく見られたり、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。対策、予防としては、ゴシゴシ強く掻いたり、洗ったりしないこと、皮膚のうるおいを保つことなどが大切です。

4:白癬はスリッパなどを介して感染します。多くは足から感染します。足に繁殖しやすい理由は、靴などによって高温多湿な環境を作ってしまうのが原因です。足やからだをしっかり清潔にすることで、感染を予防できます。

5:薬疹(薬剤アレルギー)は免疫反応です。いかなる薬も体にとって異物ですから、いつでも起こりえます。薬によって生じるアレルギーのことですが、原因となる薬剤は抗菌薬、消炎鎮痛薬、抗けいれん薬、痛風治療薬などが多いです。

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