ケアマネの過去問
平成28年度(第19回)
保健医療サービス分野 問34

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問題

ケアマネジャー試験 平成28年度(第19回) 保健医療サービス分野 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  • 感染症罹患者に対する特別な対応を、標準予防策(スタンダード・プリコーション)と呼ぶ。
  • 介護施設で集団感染を起こしやすい感染症には、C型肝炎や麻しんがある。
  • へリコバクター・ピロリ菌に感染していると、胃潰瘍は治りにくかったり再発したりする。
  • ノルウェー疥癬は、感染力が非常に強いので、一定期間の個室での管理が必要である。
  • ウイルス感染により引き起こされる肝がんは、終末期であっても介護保険の特定疾病には該当しない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3、4です。

1.標準予防策はすべての人は伝播する病原体を保有していると考え、手洗いなどの対策をします。

2.感染しやすいものとして、インフルエンザやノロウィルスなどがあります。

3.胃潰瘍、十二指腸潰瘍の90〜100%がピロリ菌に感染していると言われています。

4.通常の疥癬よりも、感染したヒゼンダニの数が1000倍ほど多いのがノルウェー疥癬で、個室隔離が必要になります。

5.終末期のがんは介護保険の特定疾病に該当します。

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02

正解は、3、4です。

1:標感染症の有無に関係なく、あらゆるご利用者様・患者様に対して普遍的に適用される予防策です。

2:介護施設で集団感染しやすいものとしては、インフルエンザやノロウィルスなどがあります。C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。感染している人の血液が他の人の血液の中に入ることで感染しますが、空気感染や経口感染はないです。昔は、輸血や血液製剤、注射針の使い回しなどで感染したと考えられています。現在は、ピアスや入れ墨、覚せい剤などの回し打ち、不衛生な状態での鍼治療などで感染すると考えられています。

3:胃潰瘍、十二指腸潰瘍の90〜100%がピロリ菌に感染していると言われています。ヘリコパクター・ピロリ菌は、慢性胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの発生につながるとされる細菌です。免疫機能が十分ではない幼児期に感染する可能性が高くて、免疫機能が確立している成人は、新たに感染する可能性は低い結果になっています。この細菌が胃の中にいると、胃潰瘍は治りにくかったり再発したりします。

4:「疥癬」はダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生して起こる皮膚の病気です。特に腹部、胸部、大腿内側などに激しいかゆみを伴う感染症です。直接的に肌から肌、また、衣類やリネン類を介して間接的に人から人に感染したりします。通常の疥癬よりも、感染したヒゼンダニの数が1000倍ほど多いのがノルウェー疥癬で、個室隔離が必要になります。

5:がん末期も介護保険の特定疾病の1つとして含まれています。

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03

正解は、3と4です。

3のヘリコパクター・ピロリ菌は、慢性胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの発生につながるとされる細菌です。
この細菌が胃の中にいると、胃潰瘍は治りにくかったり再発したりします。

4のノルウェー疥癬とは、ヒゼンダニが感染することによって発症する疾患で、感染力が強く、一定期間の個室対応が必要になります。

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