ケアマネの過去問
平成29年度(第20回)
保健医療サービスの知識等 問34

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問題

ケアマネジャー試験 平成29年度(第20回) 保健医療サービスの知識等 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

褥瘡について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • エアーマット等の除圧効果のある予防用具を用いた場合には、体位変換を行う必要はない。
  • 褥瘡の発生を促す全身性因子には、低栄養、知覚麻痺、意識障害、失禁などがある。
  • 褥瘡がある場合には、症状が悪化するため、入浴は避ける。
  • 褥瘡は、一般に感染を伴うことが多く、敗血症の原因となることもある。
  • 再発や新たな部位への発生を予測するためには、褥瘡のリスクアセスメントを行うことが有効である。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解:2、4、5です。

褥瘡は、同じ部分に長時間圧がかかることにより血流が遮断され、細胞や組織が障害を起こした状態のことです。発赤、水泡、傷などが生じ、重症化するとその部分が壊死してきます。そのため、同じ姿勢を長時間取らないように、体位変換をしたり、圧がかかりやすい部分の除圧を行う必要があります。

1:エアーマットを使用していても、同じ姿勢を続けると褥瘡は発生します。そのため、定期的な体位変換が必要です。

2:設問の通りです。

3:褥瘡部分は清潔に保つ必要があります。褥瘡の状態に応じて、医師の指示のもと、入浴は可能です。

4:褥瘡での、壊死組織の部分では感染が起こりやすくなっています。そのため、感染により敗血症を引き起こすこともあります。

5:一度褥瘡を起こした人は、再発しやすいため、継続したアセスメントを行う必要があります。

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02

正解は2、4、5です。
1 エアーマットを用いても体位変換は必要です。
2 褥瘡の発生を促す全身性因子には、低栄養、知覚麻痺、意識障害、失禁などがあります。
3 医師の指示のもと入浴を行う事が出来ます。
4 褥瘡は、一般に感染を伴うことが多く、敗血症の原因となることもあります。
5 再発や新たな部位への発生を予測するためには、褥瘡のリスクアセスメントを行うことが有効です。

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03

1、不適切です。除圧効果のある予防用具を用いても、体位変換をしなければ同じ場所に圧がかかり続ける事になり、褥瘡の発生や悪化に繋がってしまいます。

2、問題文の通りです。その他にも拘縮等の因子が褥瘡の発生要因とされています。

3、不適切です。褥瘡部の清潔を保つ事が褥瘡の改善に繋がりやすいため、医師の許可があれば入浴は積極的に行った方が良い行為です。体が温まる事で血流も良くなります。

4、適切です。褥瘡周囲の清潔を保ち、感染予防をしていても、免疫力の低下等が原因で褥瘡部からウイルスなどが入り込んでしまう事は少なくありません。それが原因により敗血症を起こす事もあります。

5、適切です。褥瘡の好発部位や過去に褥瘡が発生した箇所を把握しておく事で、褥瘡予防に生かす事が出来ます。

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04

正解は2、4、5です。

褥瘡とは、外力が加わることで骨によって圧迫されて組織が障害された状態です。
皮膚の発赤や水疱、深くなると皮膚が壊死します。

1.エアマット等の除圧効果のある予防用具を用いた場合にも体位変換を行う必要があります。
4時間を超えない範囲での体位交換が推奨されていますが、看護師がリスクを見極めるためのアセスメントや評価、分析を行い、適切な時間での体位交換を行う必要があります。

2.褥瘡を促す因子には、低栄養、知覚麻痺、意識障害、失禁などがあります。またそのほか、局所的な要因として骨突出、皮膚の脆弱性など、褥瘡が発生するのには様々な要因が考えられます。

3.褥瘡のケアを行う場合に優先されるのは、傷口を清潔に保つことなので、入浴をして傷をきれいに洗浄するのは効果が高いと考えられます。

4.褥瘡の部分は感染症のリスクが高いため、敗血症の原因となることもあります。

5.褥瘡のリスクアセスメントスケールなどを用いて褥瘡の発生の予測を行うことが、予防や再発に有効と考えられます。

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