ケアマネの過去問
平成29年度（第20回）
保健医療サービスの知識等 問33

正解：１、３、５です。

１：標準予防策（スタンダード・プリコーション）の基本は、すべての人が何らかの病原体を持っていることとし、その体液や排泄物に触れる機会がある場合に、環境の衛生管理、手指衛生や個人での衛生管理を徹底して行うことです。

２：ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスです。ノロウイルスに感染した患者の嘔吐物を処理する際には、使い捨てのガウン・マスク・手袋等を着用し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行います。

３：設問の通りです。

４：咳エチケットとは、インフルエンザの有無にかかわらず、周りの人へ病原体をうつさないようにするためにあらかじめマスク等を着用しておくことです。手で覆って咳をしても、その手に病原体がつき、その手で触った部分から感染を引き起こすこともあります。

５：肺炎球菌ワクチンは、６５歳以上の高齢者の定期接種となっています。5年に一度、対象となります。

正解は1、3、5です。
1 標準予防策（ スタンダード・プリコーション ）の基本は、人の体液や排泄物のすべてに感染性があるものとして取り扱うことです。
2 嘔吐物の処理はアルコール綿ではなく、次亜塩素酸ナトリウムで行う必要があります。
3 水痘.麻疹、風疹及びB型肝炎は、ワクチンで予防可能な感染症です。
4 咳エチケットは普段から心がけている必要があります。
5 肺炎球菌ワクチンは5年に1回の定期摂取になっています。

１、適切です。標準予防策（スタンダード・プリコーション）は、全ての人の体液・血液・排泄物等に感染性があるものとして捉え、医療従事者と患者双方の安全を守るために実施される予防策の事です。

２、不適切です。ノロウィルスに対してアルコール消毒は一定の効果を発揮するものの、十分な効果とは言えません。ノロウィルスに効果があるとされている「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれている消毒剤を使用する事が有効な手段と言われています。

３、適切です。水痘、風疹は２回、B型肝炎は３回接種が推奨されています。

４、不適切です。インフルエンザの確定診断を受ける前でも潜伏期間であれば周囲に菌をばら撒いてしまう事も考えられ、感染を拡げてしまいます。また、インフルエンザ以外の感染症が原因で咳が発生している場合も少なくありません。咳エチケットは普段から心掛ける事が大切です。

５、適切です。肺炎球菌ワクチンは平成26年10月1日から、5年に一度の定期接種になりました。

正解は１、３、５です。

１．標準予防策（スタンダード・プリコーション）とは、汗を除くすべての体液、血液、分泌液、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜に感染性があるものとして取り扱うことです。

２．ノロウイルスの汚物処理は、次亜塩素酸ナトリウムを使用します。
強い感染力があり、飛沫によっても感染するため、適切な方法で処理する必要があります。

３．水痘、麻疹、風疹及びB型肝炎は、ワクチンの予防接種が可能です。

４．咳エチケットは、咳が出たときにマスクやティッシュ、ハンカチ、袖で、口・鼻を覆うことを推奨しているものです。
インフルエンザと診断されなくても、行うことを心掛けるべきです。

５．肺炎球菌ワクチンは、5年に一度の定期接種となるワクチンです。