ケアマネの過去問
平成29年度(第20回)
保健医療サービスの知識等 問36

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問題

ケアマネジャー試験 平成29年度(第20回) 保健医療サービスの知識等 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

在宅医療管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • ストーマを造設しても、入浴は可能である。
  • 疼痛管理などに自動注入ポンプを用いる場合には、トラブル発生時の対応方法をあらかじめ関係者間で共有しておく。
  • 在宅中心静脈栄養法を実施しているときは、経口摂取を行ってはならない。
  • 血液透析を行っている利用者では、シャント側の腕での血圧測定を避ける。
  • 胃ろうを取り扱うときは、損傷防止のためカテーテルを回転させないようにする。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解:1、2、4です。

1:設問の通りで、入浴は可能です。しかし、パウチ内にお湯が入らないように注意する必要があります。

2:設問の通りです。

3:在宅中心静脈栄養法は、何らかの原因で経口摂取が行えない患者さんに行うものです。しかし、経口摂取が可能となるように、安全を考慮した上で実施することは可能です。

4:設問の通りです。シャントに負担をかけないように、なるべくシャント側ではない腕で血圧を測定してください。

5:胃ろうのカテーテルには、何種類かあります。カテーテルと皮膚の間には、1〜2cmほどあそびを持たせる必要があります。それとともに、スムーズに回転するかどうか確認する必要があります。

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02

正解は1、2、4です。
1 ストーマを造設しても入浴は可能です。
2 疼痛管理などに自動注入ポンプを用いる場合には、トラブル発生時の対応方法をあらかじめ関係者間で共有しておく必要があります。
3 なるべく負担をかけないようにしながら経口摂取を心がけます。
4 血液透析を行っている利用者では、シャント側の腕での血圧測定を避ける必要があります。
5 皮膚とカテーテルの間に空間が必要であり、その空間があるかないかは回転をし確認する必要があります。

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03

正解は1、2、4です。

1.ストーマとは、手術によって腹部に新しく作られた、便や尿の排泄口のことです。
ストーマを造設しても入浴は可能であり、入浴用パウチなどのような装具もあります。

2.自動注入ポンプは、疼痛時にすぐに鎮痛剤を使える利点がありますが、疼痛管理に使用するのは強い薬のため、トラブル発生時についてはあらかじめ関係者間で共有しておく必要があります。

3.在宅中心静脈栄養法は、低栄養時に鎖骨や鼠径部などから直接点滴で栄養を補給する方法で、経口摂取をすることは可能ですが安全性に配慮する必要があります。

4.シャントとは、人工的に動脈と静脈をつなげたものであり、血圧測定の際に動脈の血液を一時的に遮断すると、血管内が狭くなったり、閉じてしまうというリスクがあるため、シャント側の腕での血圧測定は避けるようにします。

5.胃ろうカテーテルは胃内のバンパーやバルンが胃壁に密着したままになると、胃壁に埋没したり潰瘍を作ったりしてしまうことがあるため、定期的に回転する必要があります。

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04

1、適切です。ストーマを造設しても入浴は問題なく行えます。ストーマ周囲の皮膚は汚れやすいため、清潔保持の観点からも入浴は推奨されています。

2、適切です。疼痛管理の薬剤は強い物が多く、使用量を間違えば体に大きな影響を与えてしまいます。自動注入ポンプのトラブルが発生した時の対処方法は関わる人間全てで共有すべき情報です。

3、不適切です。在宅中心静脈栄養を行っていても、嚥下状態や摂取する物の形態、その提供量や本人の意識状態などを確認した上で経口摂取が可能な場合もあります。実施するためには主治医に相談し、危険が無いか確認した方が危険性が減ります。

4、適切です。血圧測定を行うと腕が締め付けられます。その締め付けがシャントの破損等の原因になるので、シャントが入っている方の腕で血圧測定を行う事は避ける必要があります。

5、不適切です。胃ろうのカテーテルが回転するためにはあそび部分が必要になります。それが無いとカテーテルが皮膚を圧迫してしまい、皮膚疾患の原因となってしまうため、回転出来るようにしておかなければなりません。

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