ケアマネの過去問
令和2年度(第23回)
保健医療サービスの知識等 問35
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問題
ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 保健医療サービスの知識等 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
老年期の精神障害について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 老年期うつ病では、心気的な訴えは少ない。
- 老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立つ。
- 老年期の統合失調症の症状の再発は、配偶者や近親者の死が要因となることがある。
- 老年期のアルコール依存症は、認知症を合併することはない。
- 遅発パラフレニーは、老年期の妄想性障害の代表的な疾患とされている。
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この過去問の解説 (4件)
01
正解は2、3、5です。
1 ×
一般に老年期のうつ病は、
典型的な症状を呈することは少ないと言われています。
心気的な訴えは多いです。
2 ○
老年期のうつ病では、気分の落ち込みよりも、
不安や緊張、焦燥感があらわれやすいです
3 ○
統合失調症は、ストレスなどの刺激によって再発することがあります。
老年期においては、配偶者や近親者の死が
ストレスとなり、要因となる場合があります。
4 ×
アルコール依存症及び大量の飲酒経験がある場合、
認知症のリスクが高く、
認知症を合併する場合も多いことが知られています。
5 ○
遅発(性)パラフレニーは、
老年期の妄想性障害のひとつです。
発症が老年期に入ってからであり、
妄想以外の精神症状が目立たないのが特徴です。
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02
1. 誤り。老年期のうつ病は、心気的な訴えが多くなるのが特徴です。そのため、この設問は誤りです。
2. 正答。老年期のうつでは、不安や焦燥感の訴え、落ち着きがなくなる、趣味などに興味を示さなくなるといった症状が見られます。
3. 正答。高齢者のメンタルヘルスを損なう原因には、家族や身近な人物の死別、社会的役割の低下・喪失、経済不安、生活環境の急激な変化などが考えられます。
4. 誤り。高齢者のアルコール依存症では、認知症を合併する頻度が高くなります。そのため、この設問は誤りです。
5. 正答。中高年になって突然妄想が出現するものを、遅発パラフレニーと言われます。特徴は体系化された妄想や幻聴で、現実的にありそうなことが助長されているため、妄想とわかりづらくなります。発症のリスクは、女性、社会的孤立、難聴、感覚障害などがあります。
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03
老年期うつ病は、実際には問題ないが、頭痛やめまいなど身体の不調がみられます。心気的な訴えが多いです。
2.〇
老年期うつ病の病状に、不安・焦燥感が強いです。
3.〇
回復していても、配偶者や近親者の死、生活環境の変化などのストレスがかかると再発しやすいです。
4.×
老年期のアルコール依存症は、認知症と合併することが多いです。合併してしまうと改善が難しいです。
5.〇
遅発パラフレニーは、妄想や幻聴が特徴です。女性がかかりやすいです。
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04
2:適切です。老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立ちます。
3:適切です。老年期の統合失調症は、経過が順調でも配偶者や近親者の死、生活環境の変化などにより、高齢になって再発が起こりやすいです。
4:不適切です。老年期のアルコール依存症は、認知症やうつ病を合併することが多いです。
5:適切です。遅発パラフレニーとは、老年性の妄想性障害の代表的な疾患です。
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