ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
介護支援分野 問18
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問題
ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 介護支援分野 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
要介護認定について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 要介護認定等基準時間は、実際の介護時間とは異なる。
- 要介護認定等基準時間は、同居家族の有無によって異なる。
- 要介護認定等基準時間の算出根拠は、1分間タイムスタディである。
- 指定居宅介護支援事業者は、新規認定の調査を行える。
- 認定調査票の特記事項は、一次判定で使用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
要介護認定等基準時間とは、要介護認定を受ける際に行われる一次審査で用いる基準の1つです。
介護の手間(必要度)を示す指標であり、認定調査票(訪問調査)の結果を基にコンピュータが基準時間を計算します。
以下の5つの分野ごとに推計された時間の合計が用いられます。
<要介護認定等基準時間の推計にかかる行為>
①入浴・排泄・食事等の「直接生活介助」
②洗濯・掃除等の「間接生活介助」
③徘徊探索・不潔行為の後始末等の「問題行動関連介助」
④歩行訓練・日常生活訓練等の「機能訓練関連行為」
⑤輸液・褥瘡処置等の「医療関連行為」
要介護認定等基準時間は「1分間タイムスタディ」※による時間であり、実際に家庭で行われる介護時間とは異なります。
また、あくまでも介護の必要性を量るものさしであるため、介護サービスの合計時間と連動するわけではありません。
※3,500人の入所者や入院されている高齢者について、48時間の間に提供された介護サービスの種類と時間を調査しデータ化したもの
各選択肢については、以下のとおりです。
正しい。実際に過程で行われる介護時間とは異なります。
誤り。被保険者の心身の状態等について調査が行われます。
正しい。 一次判定では、「1分間タイムスタディ」から、対象者の心身の状況が最も近い高齢者のデータを探しだし、要介護認定等基準時間を推計します。
誤り。新規認定の調査を行うのは原則、市町村である。なお、例外的に指定市町村事務受託法人に委託する場合もあります。
誤り。一次判定は、客観的で公平な判定を行うため、コンピュータにより機械的に行います。特記事項等については保健医療福祉の学識経験者が行う二次判定で使用します。
要介護認定における審査・判定の流れについて、確認しておきましょう。
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02
介護認定の方法について問われています。介護認定の申請後、どのような調査がどのような機関によって行われ、どのように結果が出てくるのか流れを確認しておきましょう。
適切です。要介護認定等基準時間とは、統計データから介護に要する時間を表したものです。利用者にとって、どれだけの介護時間が必要となるかはその方のできないことや環境によっても違います。
不適切です。あくまで本人の状態によって決まるため、同居家族の有無は関係ありません。
適切です。1分間タイムスタディによるものであり、実際の介護時間とは異なります。
不適切です。指定居宅介護支援事業所は、区分変更もしくは更新認定の調査を行うことができます。
不適切です。特記事項は、介護認定審査会において使用します。
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03
要介護認定等基準時間は、介護保険制度において、要介護状態にある方に必要な介護の時間を算定するための指標となります。この問題では、要介護認定等基準時間の算出根拠や指定居宅介護支援事業者の認定調査についての問題点が出題されています。
正しい。要介護認定等基準時間は、介護保険施行規則で定められた時間であり、実際の介護時間とは異なります。介護保険制度においては、認定された基準時間に基づいて、介護報酬が算定されます。
誤り。要介護認定等基準時間は、同居家族の有無によって異なるわけではありません。基準時間は、要介護度によって異なります。
正しい。要介護認定等基準時間の算出根拠は、1分間タイムスタディであり、介護保険施行規則に基づいて算定されます。具体的には、介護サービスの提供者が、介護認定対象者の状態を1分間隔で記録し、その結果に基づいて要介護度が算定されます。
誤り。指定居宅介護支援事業者は、新規認定の調査を行うことはできません。認定調査は、要介護者またはその家族等から委託を受けた認定支援機関が行います。
誤り。認定調査票の特記事項は、二次判定で使用するものであり、一次判定では使用しません。
介護保険制度における要介護認定等基準時間は、介護の実際の時間とは異なり、算出根拠は1分間タイムスタディです。
選択肢「要介護認定等基準時間は、同居家族の有無によって異なる。」、「指定居宅介護支援事業者は、新規認定の調査を行える。」、「認定調査票の特記事項は、一次判定で使用する。」については誤りであり、要介護状態にある本人の状態によって算出される、認定は都道府県が行い、特記事項は認定の根拠となるため認定の過程で使用されます。
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