ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
保健医療サービスの知識等 問11

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問題

ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 保健医療サービスの知識等 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。
  • 咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。
  • 食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。
  • 食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。
  • 食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者は咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすいです。

また、食事摂取量が減少して、エネルギーやたんぱく質等必要な栄養素が不足しがちです。

栄養バランスを考えた食事がとれるよう支援していく必要があります。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。

誤り。必要な栄養を食事では摂りきれない場合は、間食で補うことが適切です。

選択肢2. 咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。

正しい。咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすいです。本人の咀嚼能力や嚥下機能に合わせた食品や調理方法を選択するとよいです。

選択肢3. 食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。

正しい。食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能が低下している可能性があるため、評価を行うとよいです。

選択肢4. 食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。

正しい。食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指すことができます。

選択肢5. 食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。

誤り。食事支援では、介護する家族の負担感の軽減等、介助者への考慮も必要です。

まとめ

高齢者は糖質や食塩を多くとる傾向があるため、あわせて確認しておきましょう。

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02

この問題は、高齢者の栄養・食生活に関する問題です。栄養摂取や食事の問題、摂食・嚥下障害や口腔・嚥下機能評価の問題、そして尊厳ある自己実現を目指すことや家族の状況を考慮することの重要性について問われています。

選択肢1. 必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。

誤り。高齢者の栄養不足を補うために、間食が必要な場合があります。しかし、高齢者の場合、消化吸収機能が低下している場合があるため、間食による摂取量を制限する必要があります。

選択肢2. 咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。

正しい。高齢者は、咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすくなっています。そのため、食事の前後に、口の中を検査することで、摂食・嚥下障害を早期に発見し、対処する必要があります。

選択肢3. 食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。

正しい。高齢者の場合、食事中に口から食べ物をこぼすことがあります。この場合、口腔・嚥下機能評価を行うことで、摂食・嚥下障害の状態を評価することができます。

選択肢4. 食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。

正しい。高齢者は、自己実現や尊厳の実現のためにも、自分でできる範囲で食事をすることが重要です。食事は、高齢者にとって、日常生活において大きな喜びのひとつとなっています。

選択肢5. 食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。

誤り。食事支援を行う場合、介護する家族の状況を考慮することが重要です。高齢者が適切な栄養を摂取できるように支援することが、家族としての責任でもあります。

まとめ

高齢者の栄養・食生活について、咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすく、口から食べ物をこぼす場合には口腔・嚥下機能評価を行うことが重要です。また、食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指すことも大切です。介護する家族の負担軽減やサポートが必要となる場合もあります。

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03

高齢者の食事支援は、栄養バランス・食事形態などに気をつけていかなければ、疾病の重篤化や新たな疾病発生の可能性があります。

選択肢1. 必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。

不適切です。一度の食事で一食分を食べることが困難な高齢者もいます。そのような場合は、食事と食事の間に勧めてみることが必要です。

選択肢2. 咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。

適切です。また、そのことから誤嚥をしてしまい誤嚥性肺炎等につながることもあります。嚥下機能を注意して観察していきましょう。

選択肢3. 食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。

適切です。食事中に口から食べ物をこぼすということは、何らかの原因があると考えられます。その一つとして、口腔・嚥下機能評価を行うことは適切です。

選択肢4. 食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。

適切です。栄養・食生活が安定することは、利用者のADL・QOLの向上につながります。

選択肢5. 食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。

不適切です。家族が食事を作っている場合も多いです。家族にできること、難しいことの確認を行い、利用者・家族双方にとってより良い支援を検討することが重要です。

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