ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問17 (介護支援分野 問17)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問17(介護支援分野 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

介護保険法における消滅時効について正しいものはどれか。3つ選べ。
  • 償還払い方式による介護給付費の請求権の時効は、10年である。
  • 法定代理受領方式による介護給付費の請求権の時効は、2年である。
  • 滞納した介護保険料の徴収権が時効によって消滅した場合には、保険給付の減額対象とならない。
  • 介護保険料の督促は、時効の更新の効力を生ずる。
  • 介護保険審査会への審査請求は、時効の更新に関しては、裁判上の請求とみなされる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

消滅時効とは、一定期間権利を行使しない場合に、その権利を消滅させる制度です。

選択肢1. 償還払い方式による介護給付費の請求権の時効は、10年である。

介護保険法第200条によると、

償還払い方式による介護給付費の請求権の時効は、2年です。

選択肢2. 法定代理受領方式による介護給付費の請求権の時効は、2年である。

介護保険法第200条によると、

法定代理受領方式による介護給付費の請求権の時効は、2年ですので、

これは正しいと考えられます。

選択肢3. 滞納した介護保険料の徴収権が時効によって消滅した場合には、保険給付の減額対象とならない。

介護保険法第69条によると、

滞納した介護保険料の徴収権が時効によって消滅した場合には、保険給付の減額対象となります。

選択肢4. 介護保険料の督促は、時効の更新の効力を生ずる。

介護保険法第200条によると、

介護保険料の督促は、時効の更新の効力を生じますので、

これは正しいと考えられます。

選択肢5. 介護保険審査会への審査請求は、時効の更新に関しては、裁判上の請求とみなされる。

介護保険法第183条によると、

介護保険審査会への審査請求は、時効の更新に関しては、裁判上の請求とみなされますので、

これは正しいと考えられます。

まとめ

介護保険法の条文についても確認しておきましょう。

参考になった数77

02

介護保険法第200条に時効について定められています。確認しておきましょう。

選択肢1. 償還払い方式による介護給付費の請求権の時効は、10年である。

不適切です。10年ではなく、2年です。

選択肢2. 法定代理受領方式による介護給付費の請求権の時効は、2年である。

適切です。2年を経過したときは、時効によって消滅します。

選択肢3. 滞納した介護保険料の徴収権が時効によって消滅した場合には、保険給付の減額対象とならない。

不適切です。2年を経過すると滞納期間となり、保険給付の減額の対象となります。

選択肢4. 介護保険料の督促は、時効の更新の効力を生ずる。

適切です。介護保険法第200条の2に「徴収金の督促は、時効の更新の効力を生ずる」とあります。

選択肢5. 介護保険審査会への審査請求は、時効の更新に関しては、裁判上の請求とみなされる。

適切です。介護保険法183条に「審査請求は、時効の完成猶予及び更新に関しては、裁判上の請求とみなす」とあります。

参考になった数13

03

消滅時効とは一定期間、権利を行使しないと、その権利が法律上消滅してしまう制度のことを言います。介護保険制度においても、給付費の請求や保険料の徴収などに「時効」が定められています。

選択肢1. 償還払い方式による介護給付費の請求権の時効は、10年である。

→ 誤り
介護保険法第200条において、償還払い方式(いったん利用者が費用を支払った後に保険者へ請求する方式)における請求権の時効は「2年」と定められています。10年ではありません。

選択肢2. 法定代理受領方式による介護給付費の請求権の時効は、2年である。

→ 正しい
同じく介護保険法第200条により、事業者が保険者(市町村)へ直接請求する「法定代理受領方式」も、時効は2年とされています。請求のタイミングを過ぎてしまうと、権利が消滅してしまいます。

選択肢3. 滞納した介護保険料の徴収権が時効によって消滅した場合には、保険給付の減額対象とならない。

→ 誤り
介護保険法第69条では、介護保険料を滞納した場合、給付の一部が差し止めや減額されることがあるとされています。
 

選択肢4. 介護保険料の督促は、時効の更新の効力を生ずる。

→ 正しい
督促状の送付は、時効の更新を意味します。一度督促が行われると、それまで進行していた時効期間はリセットされ、新たにカウントが始まります。

選択肢5. 介護保険審査会への審査請求は、時効の更新に関しては、裁判上の請求とみなされる。

→ 正しい
介護保険法第183条により、審査請求は「裁判上の請求」とみなされ、時効の更新にあたります。時効期間内に審査請求が行われた場合、権利の消滅を防ぐ効果があります。

参考になった数1