ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問27 (保健医療サービスの知識等 問2)
問題文
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問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問27(保健医療サービスの知識等 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 脈拍数と心拍数は、常に一致する。
- 高体温とは、体温が36.5度以上である場合をいう。
- 一般的に動脈壁にかかる圧力を血圧という。
- 血圧には日内変動がある。
- ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、意識レベルの評価に用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
脈拍や体温、血圧、呼吸、意識レベルは、バイタルサイン(生命徴候)と呼ばれ、
全身状態や体調の変化を反映しています。
脈拍は、体の血管の拍動であり、心拍は心臓の拍動をさします。
循環血液量が減少していたり、心室に十分な血液量が充満しないまま心臓が拍動したりすると、
血管に伝わる拍動が弱くなり、脈拍として触れにくくなります。
この場合は、脈拍数と心拍数が一致しませんので、
脈拍数と心拍数は、常に一致するとはいえません。
高体温とは、何らかの理由で体温中枢の機能障害を生じ、体温が異常に上昇したものです。
人の平熱は36.5度程度であるといわれています。
また、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」では、
37.5度以上で発熱、38.0度以上で高熱と定義しています。
動脈壁にかかる圧力を血圧といいますので、
これは正しいと考えられます。
通常、血圧は、睡眠中は低く、日中は高いといわれています。
血圧には日内変動があるといえますので、
これは正しいと考えられます。
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、意識レベルの評価に用いられていますので、
これは正しいと考えられます。
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02
介護支援専門員として求められる一般的な医学知識です。特に実務において、体温・血圧・脈拍は、常に意識しながら見る必要があります。
不適切です。不整脈のときなど一致しないことがあります。
不適切です。人間は、その人や季節によって平熱が異なりますので、一概に言うことはできません。
適切です。記述の通りです。
適切です。そのため、利用者の支援の際には、その人の血圧の変化について把握しておくことも重要です。
適切です。交通事故等急性期の患者の意識レベルを評価することがあります。
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03
バイタルサインは、客観的に体調変化を捉える重要な手段であり、介護支援専門員としても基礎知識が求められます。
→ 誤り
心拍数=心臓の拍動回数、脈拍数=末梢血管で感じられる拍動回数です。通常は一致しますが、たとえば以下のような状態では不一致が生じます。
・心房細動などの不整脈
・ショック状態(循環血液量の低下により脈が触れにくくなる)
このような状況では、「脈拍欠損」と呼ばれ、心拍数の方が多くなることがあります。
→ 誤り
36.5度は日本人の平均的な平熱であり、「高体温」の定義としては適切ではありません。医学的には以下のような分類が一般的です。
・平熱:36.0~37.0度前後
・発熱:37.5度以上
・高熱:38.0度以上
また、「高体温(hyperthermia)」は、体温調節機能の破綻によって体温が異常に上昇する状態(熱中症や麻酔後の悪性高熱など)を指し、通常の発熱(fever)とは区別されます。
→ 正しい
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈壁にかける圧力のことを指します。
・収縮期血圧(最高血圧):心臓が収縮して血液を送り出したときの圧
・拡張期血圧(最低血圧):心臓が拡張しているときの圧
→ 正しい
血圧は、自律神経の作用や体位・活動・ストレス・食事などの影響を受け、1日の中でも変動します。通常は早朝に上昇し、夜間や睡眠中に低下します。このような日内リズムは、「血圧の日内変動」として知られており、高血圧治療における服薬時間の調整などにも関係します。
→ 正しい
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、日本で広く使われている意識レベルの簡易評価法です。
・0:覚醒(意識清明)
・1桁台(1〜3):刺激しなくても覚醒しているが軽度の障害あり
・2桁台(10〜30):刺激で覚醒する
・3桁台(100〜300):刺激しても反応しない
救急医療・介護現場の双方で日常的に用いられており、医療介護連携における共通言語の一つでもあります。
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