ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問35 (保健医療サービスの知識等 問10)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問35(保健医療サービスの知識等 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 低栄養状態では、筋力の低下により転倒しやすい。
  • 男性では、加齢とともに低栄養傾向の者の割合は減少する。
  • 骨粗鬆症予防には、アルコールを摂取することが大切である。
  • 使用している薬剤によっては、摂取してはならない食品がある。
  • 一方的な指導ではなく、双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

各臓器の機能低下などの影響で、高齢者の中には食事量が減少し、低栄養状態になることがあります。

選択肢1. 低栄養状態では、筋力の低下により転倒しやすい。

低栄養状態では、

タンパク質の不足から筋肉量が減少し、筋力も低下するため、転倒しやすいといえますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢2. 男性では、加齢とともに低栄養傾向の者の割合は減少する。

「令和元年度 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、

65歳以上の低栄養傾向の者は、男性12.4%、女性20.7%でした。

 

また、85歳以上では、男性17.2%、女性27.9%であり、

性別にかかわらず加齢とともに低栄養傾向の者の割合は増加するといえます。

選択肢3. 骨粗鬆症予防には、アルコールを摂取することが大切である。

骨粗鬆症予防には、カルシウムのほか、タンパク質やビタミンDなどの摂取が大切です。

選択肢4. 使用している薬剤によっては、摂取してはならない食品がある。

使用している薬剤によっては、その効果を変えてしまう場合があり、摂取してはならない食品がありますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. 一方的な指導ではなく、双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設ける。

一般に、栄養・食生活の指導にあたっては、一方的な指導だけではなく、

双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設けることにより、それぞれの習慣や環境に応じた対応が可能となりますので、

これは適切であると考えられます。

参考になった数17

02

栄養状態の改善は、疾病の改善だけではなく、介護予防やQOLの向上につながります。

選択肢1. 低栄養状態では、筋力の低下により転倒しやすい。

適切です。筋力の低下の他に、ふらつきによる転倒にも注意が必要です。

選択肢2. 男性では、加齢とともに低栄養傾向の者の割合は減少する。

不適切です。加齢とともに低栄養傾向の者の割合は増加します。

選択肢3. 骨粗鬆症予防には、アルコールを摂取することが大切である。

不適切です。アルコール摂取は骨粗鬆症予防には繋がりません。

選択肢4. 使用している薬剤によっては、摂取してはならない食品がある。

適切です。薬剤の中には、食品によって効果を強くしたり弱くしたりするものがありますので、注意が必要です。

選択肢5. 一方的な指導ではなく、双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設ける。

適切です。栄養状態改善のためには、本人の嗜好や希望も伺った上で相談にのることが重要です。

参考になった数2

03

高齢者は加齢に伴う臓器機能の低下や食欲不振などにより、食事量が減少し、低栄養状態に陥ることがあります。

選択肢1. 低栄養状態では、筋力の低下により転倒しやすい。

低栄養によりタンパク質が不足すると、筋肉量が減少し筋力が低下します。その結果、バランスが取りにくくなり、転倒や骨折のリスクが高まります。

選択肢2. 男性では、加齢とともに低栄養傾向の者の割合は減少する。

厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、低栄養傾向は年齢とともに増加する傾向があります。特に85歳以上では、男性17.2%、女性27.9%と高くなっています。

選択肢3. 骨粗鬆症予防には、アルコールを摂取することが大切である。

骨粗鬆症予防には、カルシウム・ビタミンD・タンパク質の適切な摂取や運動が重要です。逆にアルコールの過剰摂取は骨の形成を妨げ、骨密度を低下させるため、控える必要があります。

選択肢4. 使用している薬剤によっては、摂取してはならない食品がある。

薬剤によっては、特定の食品と一緒に摂取することで効果が減弱または増強されることがあります。例えば、ワルファリンとビタミンK、MAO阻害薬とチーズなどが代表例です。

 

選択肢5. 一方的な指導ではなく、双方向的なコミュニケーションを重視した相談の場を設ける。

高齢者の栄養支援では、生活習慣や嗜好、環境を考慮し、本人の意見を尊重する双方向的なアプローチが重要です。共に考える姿勢が継続的な支援につながります。

参考になった数0