ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問47 (福祉サービスの知識等 問2)
問題文
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問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問47(福祉サービスの知識等 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 個人の問題解決力や対処能力を強化する役割がある。
- 支援の終結と事後評価の後のアフターケアが含まれる。
- ラポールとは、特定領域の専門家から助言・指導を受けることである。
- アドボカシーとは、クライエントが相談した機関では必要な援助ができないとき、他機関へ紹介することである。
- 送致とは、自己の権利を表明することが困難なクライエントに代わり、援助者が代理としてその権利獲得を行うことである。
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この過去問の解説 (3件)
01
ソーシャルワークは、
人々が生活していく上での問題を解決・緩和し、質の高い生活(QOL)を支援していくことです。
ソーシャルワークは、個人の問題解決力や対処能力を強化する役割があるとされていますので、
これは適切であると考えられます。
支援の終結と事後評価の後のアフターケアは、ソーシャルワークの相談援助過程に含まれていますので、
これは適切であると考えられます。
ラポールとは、親密な人間関係や信頼関係が構築され心が通い合っている状態です。
特定領域の専門家から助言・指導を受けることは、コンサルテーションといいます。
アドボカシーは、自分の意思を十分伝えることができない者にかわり、権利の擁護や主張を代弁することです。
クライエントが相談した機関では必要な援助ができないときに他機関へ紹介することは、リファラールといいます。
送致とは、送り届けるという意味ですが、刑事関係の事件においては、
関係書類や被疑者などを捜査機関から他の担当の機関へ送ることをいいます。
自己の権利を表明することが困難なクライエントに代わり、
援助者が代理としてその権利獲得を行うことは、アドボカシーといいます。
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02
クライエントを支援するためには、法律等の知識習得の他に、信頼関係の構築や代弁者になるといったスキルが求められます。
適切です。記述内容は、ソーシャルワークにおけるエンパワメントに関する記述と考えられます。
適切です。ソーシャルワークでは、アフターケアも重要です。
不適切です。ラポールとは、信頼関係のことを指します。
不適切です。アドボカシーは権利擁護のことを指します。
不適切です。記述内容は、アドボカシーのことを指すと考えられます。
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03
ソーシャルワークとは、人々の生活における困りごとや課題を解決・緩和し、より質の高い生活(QOL)を実現するための支援を行う専門的な実践活動です。その中には、個人の内面的な力の育成から、社会資源の活用、権利擁護まで幅広い支援が含まれます。
ソーシャルワークの目的は、単に問題を「代わりに解決する」ことではなく、クライエント自身が自分の力で問題に向き合い、乗り越える力(自己決定力・対処能力)を引き出す支援を行うことです。そのため、支援者はクライエントの「エンパワメント(力づけ)」を重視します。
ソーシャルワークの実践過程(援助プロセス)は、次のようなステップで構成されます。
「①アセスメント(情報収集)→②計画→③実施→④評価→⑤終結→⑥アフターケア」
支援が終わった後も、再発防止や生活の安定のために必要に応じてフォローアップ(アフターケア)を行うことが含まれます。
ラポール(rapport)とは、相談援助者とクライエントの間に築かれる信頼関係・心の通い合いのことを指します。
一方で、専門家からの助言や指導を受けることは「コンサルテーション(consultation)」と呼ばれます。用語の混同に注意が必要です。
この説明は、リファラール(referral)=送致・紹介に該当します。アドボカシー(advocacy)とは、自分の意見や権利を表明することが難しいクライエントに代わって、援助者がその権利を主張・擁護することを意味します。
この説明は本来アドボカシーの定義です。送致(リファラール)とは、クライエントが必要とするサービスを提供できる他の機関や専門職につなぐ(紹介する)ことを意味します。刑事用語の「送致」とは異なり、福祉分野では支援の一環です。
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