ケアマネの過去問
令和5年度(第26回)
福祉サービスの知識等 問3

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問題

ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 福祉サービスの知識等 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワークにおける相談援助者の基本姿勢として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。
  • サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。
  • 非審判的態度で関わる必要がある。
  • クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。
  • 意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。

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この過去問の解説 (2件)

01

ソーシャルワークにおける相談援助は、基本的にはケースワークであり、

人間理解が重要であるといわれています。

選択肢1. 統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。

統制された情緒的関与とは、

援助者は、自身の急激な感情の動きをコントロールしてクライエントにかかわることです。

 

個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することは、個別化の原則にあたります。

選択肢2. サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。

サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにすることは、自己決定の原則に則っているといえますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢3. 非審判的態度で関わる必要がある。

非審判的態度とは、支援者の価値観に基づいてクライエントを非難せずに関わることですので、

これは適切であると考えられます。

選択肢4. クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。

援助計画は、個別化の原則に基づいて個々のクライエントに応じて立案されます。

選択肢5. 意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。

意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することですので、

これは適切であると考えられます。

まとめ

バイスティックの7原則について確認しておきましょう。

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02

選択肢を見ると、「バイスティックの7原則」について問われていることがわかります。クライエントとの信頼関係を築く上で重要ですので、7つとも確認しておくようにしましょう。

選択肢1. 統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。

不適切です。統制された情緒的関与とは、支援者側が自分の感情を自覚・管理しながら支援することです。

選択肢2. サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。

適切です。バイスティックの7原則の「自己決定」にあたります。

選択肢3. 非審判的態度で関わる必要がある。

適切です。バイスティックの7原則の「非審判的態度」にあたります。

選択肢4. クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。

不適切です。クライエントを個別に考えることが重要です。

選択肢5. 意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。

適切です。バイスティックの7原則の「意図的な感情表出」にあたります。

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