ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問48 (福祉サービスの知識等 問3)
問題文
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問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問48(福祉サービスの知識等 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
- 統制された情緒的関与とは、個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することである。
- サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにする。
- 非審判的態度で関わる必要がある。
- クライエントを画一的に分類して、援助計画を立てることが必要である。
- 意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することである。
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この過去問の解説 (3件)
01
ソーシャルワークにおける相談援助は、基本的にはケースワークであり、
人間理解が重要であるといわれています。
統制された情緒的関与とは、
援助者は、自身の急激な感情の動きをコントロールしてクライエントにかかわることです。
個々の人間の状況は独自なものであり、一つとして同じ問題はないと捉え、支援することは、個別化の原則にあたります。
サービスについて様々な情報提供を行い、利用するサービスや事業者をクライエントが決定できるようにすることは、自己決定の原則に則っているといえますので、
これは適切であると考えられます。
非審判的態度とは、支援者の価値観に基づいてクライエントを非難せずに関わることですので、
これは適切であると考えられます。
援助計画は、個別化の原則に基づいて個々のクライエントに応じて立案されます。
意図的な感情表出とは、クライエントが感情を自由に表現できるように、意識してクライエントに接することですので、
これは適切であると考えられます。
バイスティックの7原則について確認しておきましょう。
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02
選択肢を見ると、「バイスティックの7原則」について問われていることがわかります。クライエントとの信頼関係を築く上で重要ですので、7つとも確認しておくようにしましょう。
不適切です。統制された情緒的関与とは、支援者側が自分の感情を自覚・管理しながら支援することです。
適切です。バイスティックの7原則の「自己決定」にあたります。
適切です。バイスティックの7原則の「非審判的態度」にあたります。
不適切です。クライエントを個別に考えることが重要です。
適切です。バイスティックの7原則の「意図的な感情表出」にあたります。
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03
ソーシャルワークでは、クライエント(相談者)と信頼関係を築きながら、その人らしい生活を支援することが大切です。
相談援助の基本には、「ケースワーク」の考え方があり、一人ひとりの人間理解を深める姿勢が求められます。
特に、アメリカの社会福祉学者バイスティックが提唱した「面接の7原則(バイスティックの7原則)」は、援助者の基本的な態度として広く知られています。
この説明は、本来「個別化(individualization)」の考え方です。「統制された情緒的関与(controlled emotional involvement)」とは、援助者が共感を持ちながらも、感情に巻き込まれすぎず、冷静さを保って関わる姿勢を意味します。
これは「自己決定の原則」に関わる内容です。援助者は中立的な立場で複数の情報や選択肢をクライエントに提供し、自ら選び取る力を支えることが大切です。
「非審判的態度(non-judgmental attitude)」とは、援助者が自分の価値観を押しつけたり、クライエントの行動や過去を批判的に見たりせず、その人をそのまま受け入れる姿勢を指します。信頼関係を築く上で不可欠です。
ソーシャルワークでは、「個別化の原則」が大前提です。クライエントは一人ひとり違う背景・価値観・課題を持っており、画一的な分類ではなく、個々に応じた支援計画を立てることが必要です。
これは「意図的な感情表出の原則」です。クライエントが安心して気持ちを話せるように、援助者が表情・態度・相づちなどを通じて、感情を引き出しやすい雰囲気を意識的に作ることが求められます。
バイスティックの7原則(援助者の基本姿勢)
・個別化
・意図的な感情表出の許容
・統制された情緒的関与
・受容
・非審判的態度
・自己決定の尊重
・秘密保持
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