ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問28 (保健医療サービスの知識等 問3)

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問題

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問28(保健医療サービスの知識等 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

口腔のケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 口腔内・口腔周囲を動かすことは、口腔機能の維持・向上に資する。
  • 胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では、口腔のケアは必要ない。
  • 寝たきりで片麻痺がある人の場合には、誤嚥を防ぐため、麻痺側を下にして口腔のケアを行う。
  • 食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使用して流水で洗う。
  • 高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

口腔ケアは介護予防としても重要視されるケアの一つです。ケアの必要性やケアの方法について基本的なことを問う問題です。

選択肢1. 口腔内・口腔周囲を動かすことは、口腔機能の維持・向上に資する。

正しい

口腔内、口腔周囲の筋力維持によって咀嚼や嚥下、唾液の分泌がしっかりできることで口腔機能が保たれます。

選択肢2. 胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では、口腔のケアは必要ない。

誤り

経口摂取していない場合、乾燥などにより口腔内の状態が悪化しやすく、細菌も繁殖しやすく虫歯にもなりやすいです。よって経口摂取をしていない高齢者の口腔ケアは極めて重要です。

選択肢3. 寝たきりで片麻痺がある人の場合には、誤嚥を防ぐため、麻痺側を下にして口腔のケアを行う。

誤り

問題文は逆で麻痺側を上にして口腔ケアを行うが正しいです。麻痺側(動かない側)が下になることで誤嚥のリスクが上がります。

選択肢4. 食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使用して流水で洗う。

正しい

問題文の通り口腔ケアの手順として正しいです。

選択肢5. 高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい。

正しい

口腔内、口腔周囲の筋肉をよく動かすことによって唾液の分泌が促されます。唾液の分泌量が減ると口腔内が乾燥しやすく、口腔内の状態が悪くなり、歯周病にかかりやすくなります。

まとめ

口腔内の健康が身体全体の健康に大きく影響しています。「80歳で20本の歯を!」というハチマルニイマル運動のスローガンは平成元年から使われています。保健医療分野での出題ですが、口腔ケアは介護技術としても重要事項です。

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02

令和6(2024)年の介護保険法改正では、

自立支援や重症化予防の一環として、

口腔ケアが強化されています。

選択肢1. 口腔内・口腔周囲を動かすことは、口腔機能の維持・向上に資する。

口腔内・口腔周囲を動かすことにより、

唾液の分泌が促進され、

舌の動きも改善されるなど、

口腔機能の維持・向上に資すると

いえますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢2. 胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では、口腔のケアは必要ない。

胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者は、

口腔を使用する機会が減少するため、

唾液の分泌が低下し、

自浄作用が機能しなくなるため、

口腔ケアは必要な状態です。

選択肢3. 寝たきりで片麻痺がある人の場合には、誤嚥を防ぐため、麻痺側を下にして口腔のケアを行う。

寝たきりで片麻痺がある人の場合には、

誤嚥を防ぐため、

健側を下にして口腔ケアを行います。

選択肢4. 食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使用して流水で洗う。

食事の後は、義歯だけでなく口腔内にも

汚れが残ります。

 

食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、

義歯はブラシを使用して流水で洗うことは

適切であると考えられます。

選択肢5. 高齢者では唾液の分泌量が減り、う蝕や歯周病が起こりやすい。

加齢に伴い、唾液腺の萎縮などから

唾液の分泌量は減少し、

口腔内の自浄作用が低下すると

いわれています。

 

高齢者では唾液の分泌量が減り、

う蝕や歯周病が起こりやすいといえますので、

これは適切であると考えられます。

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