2級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)後期
1 問4

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年)後期 1 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 構造耐力上必要な軸組の長さの算定において、9cm角の木材の筋かいを片側のみ入れた軸組の軸組長さに乗ずる倍率は3とする。
  • 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150以下とする。
  • 3階建の1階の構造耐力上主要な部分である柱の断面は、原則として、小径13.5cm以上とする。
  • 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ1.5cm以上で幅9cm以上とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.〇 建築基準法施行令46条4項表1に具体的倍率が表記されています。
9cm角木材の筋交いは3倍と表記されています。

2.〇 建築基準法施行令43条6項に「構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比(中略)は、150以下としなければならない。」とあります。
有効細長比の数値が小さければ小さい程、太い部材ということになります。

3.〇 建築基準法施行令43条2項に「地階を除く階数が2を超える建築物の1階の構造耐力上主要な部分である柱の張り間方向及びけた行方向の小径は、13.5cmを下回つてはならない。ただし、(中略)構造計算によつて構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。」とあります。
つまり、原則小径13.5cm以上の柱が必要ですが、構造計算等で安全性が確認できればもう少し細い部材でも良い、ということです。

4.✕ 設問は引っ張り力を負担する筋交いの説明です。
建築基準法施行令45条1項「引張り力を負担する筋かいは、厚さ1.5cm以上で幅9cm以上の木材又は径9mm上の鉄筋を使用したものとしなければならない。」とあり、同2項に「圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上で幅9cm以上の木材を使用したものとしなければならない。」とあります。

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02

正解は4です。
圧縮力を負担する木材の筋交いは、厚さ3cm以上で幅9cm以上です。
引張力を負担する木材の筋交いは、厚さ1.5cm以上で幅9cm以上です。

1.構造耐力上必要な軸組の長さの算定において、9cm角の木材の筋かいを片側のみ入れた軸組の軸組長さに乗ずる倍率は3です。

2.構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150以下としなければなりません。
「有効細長比」
棒部材の細長さを表す指標であり、圧縮部材の座屈を考える時の1つの目安となります。
値が大きいほど座屈しやすいです。

3.地階を除く階数が2を超える建築物の1階の構造耐力上主要な部分である柱の断面は、原則として、小径13.5cm以上としなければなりません。
ただし、構造計算などによって構造耐力上安全であることが確かめられた場合を除きます。

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