2級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)後期
3 問27
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年)後期 3 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
金属材料の表面処理及び表面仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ステンレスの表面に腐食溶解処理して模様を付けたものを、エンボス仕上げという。
- 銅合金の表面に硫黄を含む薬品を用いてかっ色に着色したものを、硫化いぶし仕上げという。
- アルミニウム合金を硫酸その他の電解液中で電気分解して、表面に生成させた皮膜を陽極酸化皮膜という。
- 鋼材などを電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させることを電気めっきという。
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この過去問の解説 (2件)
01
ステンレスの表面に腐食溶解処理して模様を付けたものを、「エッチング仕上げ」といいます。
「エンボス仕上げ」とは、凹凸の浮き出た模様のついた仕上げのことです。
2.銅合金の表面に硫黄を含む薬品を用いてかっ色に着色したものを、硫化いぶし仕上げといい、寺社仏閣に多く用いられます。
3.アルミニウム合金を陽極として、硫酸その他の電解液中で電気分解し、表面に生成させた皮膜を陽極酸化皮膜といいます。
皮膜には、シルバーアルマイト、自然発色被膜、電解着色被膜、染色被膜、複合被膜等があります。
4. 鋼材などを電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させることを電気めっきといい、溶融めっきよりも付着量は少なくなります。
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02
最も不適当なものは1です。
1.「エンボス仕上げ」とは、模様を彫り込んだ板を用いて圧延することで、表面に凹凸の模様を付けた仕上げのことをいいます。
ステンレスの表面に腐食溶解処理することをエッチングといい、模様を付けて仕上げたものは、「エッチング仕上げ」といいます。
エッチング仕上げは、薬品に漬けて加工処理するので複雑な形状の製品の加工も行うことができます。
2.問題文の通りです。
硫化いぶし仕上げとは、銅合金が自然の経年変化によって現れる色味を人工的に発色させる仕上げのことです。
銅合金の表面に硫黄を含む薬品を直接塗布し、表面に酸化皮膜を作ることで着色したものです。
3.問題文の通りです。
アルミニウム合金を硫酸その他の電解液中で電気分解して、表面に生成させた皮膜を陽極酸化皮膜といいます。
電解液の種類や濃度や温度、電流密度などの電解条件やアルミ合金の種類などの組み合わせによって、様々な色味を出すことが出来ます。
4.問題文の通りです。
鋼材などを電解液中で通電して金属イオンが還元されることで、表面に皮膜金属を生成させることを電気めっきといいます。
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