2級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)後期
1 問3

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年)後期 1 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 遮音とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。
  • 遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。
  • 有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。
  • グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。

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この過去問の解説 (3件)

01

吸音及び遮音に関する問題です。

選択肢1. 遮音とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。

×

遮音とは、壁などを通過する音を減らす事を言います。音が壁に反射し、通過音が減れば遮音した事になります。

問題文は、吸音の説明です。

選択肢2. 遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。

透過損失とは、壁などを音が通過した時に、どれだけ音が減ったかを表す指標です。つまり、透過損失が大きい程、遮音性能が高いと言えます。

選択肢3. 有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。

二重壁では、中音域の吸音が有利になり、低音域の吸音が不利な傾向があります。

選択肢4. グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。

グラスウールを厚くする、または背後に空気層を設けると、低音の吸音性能も高まります。

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02

正解は1です。

問題文は吸音の説明になります。

1.遮音とは、壁などを通過する音を反射させて減らす事を言います。

2.透過損失とは、壁や窓などを音が通過した時にどれだけ音が弱くなったのか、遮音の程度を示すものです。

つまり、透過損失の値が大きい程、壁体等の遮音性能が高いと言えます。

3.有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音します。

背後の空気層を厚くする低音域の吸音率が高くなり、孔あき板の開口率を大きくすると、高音域の吸音率が高くなります。

4.グラスウールのような多孔質材料の吸音性能は、高音域で大きく、低音域で小さいのが特徴です。

また、材料の厚さを増す中音域の吸音率が大きくなり、背後に空気層を設ける低音域の吸音性能が大きくなります。

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03

建築学の遮音、吸音は高確率で出題される問題です。

選択肢1. 遮音とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。

遮音とは外部からの音の伝達を遮断することを指します。

設問は吸音についての説明をしているため誤りです。

選択肢2. 遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。

透過損失とは反射した音のエネルギーのレベルを指します。

透過損失が大きいと遮音、吸音性能が大きいと表されます。

選択肢3. 有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。

有孔板という穴の開いたボードは音を反響させない効果のある建材です。

有孔板と剛壁の間に空気層がある場合は、人間が最も認識しやすい中音域の音を吸収します。

選択肢4. グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。

設問の通り、グラスウールなどの多孔質材料は、4kHz~20kHzの高音域を吸音します。

まとめ

単語の意味と問題文をよく読むことで解くことができます。繰り返し問題を解きましょう。

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