2級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)後期
3 問20
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年)後期 3 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。
- 一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げる。
- 鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の相違により異なる場合がある。
- フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。」です。
✕ 通常なら上端筋は中央部、下端筋は両端部付近ですが、耐圧スラブが付いているので逆になります。上端筋は両端部付近、下端筋は中央部です。
〇 問題文の通り。
〇 コンクリートの強度が増すと、重ね接手長さが短くなります。
〇 問題文の通り。
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02
正解は「耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。」です。
鉄筋の継ぎ手は、部材応力と鉄筋応力の小さい位置に設けます。耐圧スラブが付いた場合、上端筋は梁の端から中央に向かって梁幅分と梁の内法長さの1/4以内の位置、下端筋は梁の中央部に設けます。
問題文の通りです。梁の下端筋は柱の内側へ柱幅の3/4以上のみ込ませて、原則曲げ上げて定着します。
問題文の通りです。鉄筋の重ね継手の長さはコンクリートの設計強度が増すと、鉄筋への付着強度が大きくなるため継ぎ手長さが短くなります。
問題文の通りです。フック付き定着長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離のことです。
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03
鉄筋の継ぎ手、定着についての問題は、条件や規定が細かくあるため暗記しましょう。
耐圧スラブとは建物そのものを支える直接基礎のことで、べた基礎などのことをさします。
耐圧スラブの主筋の継ぎ手位置は、上端筋は両端部付近、下端筋は中央部です。
両方とも中央部ではありません。
一般階の梁を柱内で折り曲げて定着する場合は、柱せいの3/4倍以上超えてから折り曲げます。
設問の通り、鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の相違により異なる場合があります。
フックは、鉄筋の端部にフックをつけることでコンクリートとの付着力を高めるために用いられます。
フック付き定着の定着長さは、フックは継ぎ手長さに含まれず、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離です。
鉄筋の継ぎ手、定着に関する問題は高確率で出題されるのでしっかり復習しましょう。
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