2級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)後期
3 問31

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年)後期 3 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
  • 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。
  • 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。
  • 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は「溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。」です。

選択肢1. 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。

問題文の通りです。

床シートは、ニトリルゴム系接着剤を用いて張り付けます。

選択肢2. 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。

継目の溝はV字形と、U字形があります。

V字形は角度を60度とし、溝の深さはシート厚さの2/3程度までとします。

選択肢3. 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。

溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、180~200℃の熱風で同時に加熱溶融します。

選択肢4. 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。

問題文の通りです。

溶接部が完全に冷却してから、余盛りを削り取り平滑にします

参考になった数64

02

正解は「溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。」です。

選択肢1. 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。

〇 問題文の通りで良いです。

選択肢2. 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。

〇 接合部は60°程度のV字形、もしくはU字形に加工します。

選択肢3. 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。

✕ 180~200℃とします。

選択肢4. 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。

〇 問題文の通りで良いです。

参考になった数32

03

ビニル床とは塩化ビニル樹脂を使用した床材で、アパートやマンションに使用されています。

耐久性、汚れの落ちやすさなどに優れた床材です。

ビニル床シートの熱溶接工法に関する問題です。

選択肢1. 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。

ニトリルゴム系接着剤は油性や薬品などに強く、塩化ビニル系の接着剤として用いられます。

選択肢2. 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。

設問の通り、熱溶接時の継目はV字形とし、シートの厚さの2/3程度溝切りします。

選択肢3. 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300℃の熱風で加熱溶融した。

溶接部のシートの溝部分と溶接棒は180℃~200℃の熱風で加熱溶融します。

選択肢4. 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。

溶接継目の余盛りは溶接直後に行うと肉やせや凹みの原因となるため、溶接部が完全に冷却してから削ります。

まとめ

専門的な知識を要する問題ですが、高い出題傾向にあるため確認しましょう。

参考になった数7