2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問18
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
遣方及び墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ベンチマークは、移動するおそれのない既存の工作物に2箇所設けた。
- 2階より上階における高さの基準墨は、墨の引通しにより、順次下階の墨を上げた。
- 水貫は、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付けた。
- 鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管した。
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この過去問の解説 (3件)
01
暗記ものですが、測量関係の経験がある方は覚えやすいと思います。
実際の遣方をイメージしたり、動画等を見たりして覚えるのもいいかもしれません。
正しい記述です。
ベンチマークは工事中に動く恐れのない地点に2か所設け、2か所から測量できるようにします。
2つのコンパスで円を描いて交点を出すように、2か所から測量した距離・座標を記録しておくことで正確なポイントを出すことができます。
間違った記述です。
2階より上階の高さの基準墨は、1階の基準高さからスチールテープで測って墨出しします。
通り芯などの平面的な基準墨の場合は、墨出し用の開口部からトランシット・下げ振りを使って、垂直に墨を上げます。
正しい記述です。
水貫は、水杭に打ち付ける板材のことです。
基礎工事に取り掛かる前の一番最初の遣方で「通り芯」と「建物の躯体ライン」を水糸で位置出しし、発注者や監理者を交えた確認検査が行われます。
コンクリートに打つ墨と違い、土などの上に「通り芯」「建物の躯体ライン」を出さなければならないので、水杭・水貫をL字に設置し、水貫に水糸を付け、空中に水糸が張れるようにします。
余談ですが「水」は水平の意味です。
水はどんなに傾けても水平を保ちます。そのことから、測量関係の「水」がつく名称は水平の意味を持っています。
正しい記述です。
鋼製巻尺はスチールテープとも呼ばれ、長い距離をミリ単位で測量する際に使用します。
通り芯を測る時、1階から高さの基準墨を上げる時、鉄骨の工場検査で鉄骨材の長さを確認する時にも用いられます。
鋼製なので熱で伸び縮みすることがあったり、引っ張って測量するので劣化したりすることも、もちろんあるので、精度が狂っていないか確認するために基準巻尺を用意します。
遣方や墨出しは、日本の昔ながらの方法が残っている部分もあって、とっつきやすい内容だと思います。
動画などを参考にして、実際の遣方・墨出しを見ながら勉強してみましょう。
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02
遣り方とは、建築物の位置や高さ、方向や水平を決めるために
水杭・水貫等を設置することです。
設問の通りです。
ベンチマークは2カ所以上設けて相互チェックできるようにします。
誤りです。
2階より上階における高さの基準墨は、常に1階の基準高さから測定します。
設問の通りです。
設問の通りです。
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03
測量関係の暗記ものです。
その通りです。
ベンチマークは移動しない、二か所以上で設置
ということを覚えましょう
間違いです。
二階から上の基準高さは鉄骨や柱主筋などの鉛直部材で比較的鋼材なものを利用し、
一階の基準高さから鋼製巻き尺で出します。
その通りです。
その通りです。
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