2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問26

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。
  • ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。
  • 空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。
  • 本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

建具金物の名称と用途について理解しましょう。

選択肢1. モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。

設問の通りです。

選択肢2. ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。

誤りです。

ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、

自閉機能はありません

設問にあるのはフロアヒンジの説明です。

選択肢3. 空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。

設問の通りです。

選択肢4. 本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。

設問の通りです。

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02

建具金物は普段の生活に馴染みのあるものが出てくるので、比較的覚えやすい・イメージしやすいと思います。

確実に答えられるようにしたいですね。

選択肢1. モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。

正しい記述です。

モノロックは丸みのある握り玉の中心にシリンダー錠、反対側の握り玉中央には押しボタンが付いている形状です。

イマドキの住宅よりは、比較的公共の場所で使われている方だと思います。

選択肢2. ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。

間違った記述です。

ピポットヒンジは扉の吊元の上下に取付られる金物で、扉の吊元を支点にして開閉しやすくなります。

また、扉が重量な場合、丁番だけで取り付けると重みで吊り下がり、丁番が破損・扉の開閉に不具合が起きますが、ピポットヒンジはそれを防いでくれます。

設問文はフロアヒンジの説明文です。

フロアヒンジは一般的に公共施設やマンションなどの入り口の扉に使われていることが多く、バネとオイルダンパーで扉がゆっくり閉まるように調整してくれる装置です。

選択肢3. 空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。

正しい記述です。

空錠とは、鍵・ロック機能を備えていない扉を指します。

ラッチボルトとは、扉のドアハンドル・レバーハンドルを操作すると、引っ込んだり出てきたりする部分で、扉を閉めた時に扉の枠の凹部分にラッチボルトがかかることで扉が勝手に開かず、手動で開閉できるようになっています。

住戸内の鍵の要らない扉がその形状になっています。(廊下の扉など)

選択肢4. 本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。

正しい記述です。

本締り錠は、基本的に住戸の玄関扉などで使われている錠です。

サムターンは、平らな形状で扉の内側に付いていて、一般的に縦向きだと開錠、横向きだと閉錠する鍵です。

デッドボルトは、一般的にラッチボルトと同じ位置に付いています。

ラッチボルトは扉のドアハンドル・レバーハンドルで操作できるのに対し、デッドボルトは鍵やサムターンでないと操作できません。

まとめ

本設問に出ている扉の部品等は普段の生活で見かけるものばかりなので、実物を見て、名称と機能をセットで覚えてみましょう。

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