2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問25
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とした。
- 下塗りは、吸水調整材塗りの後、3時間経過後に行った。
- 下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため、粒度が粗いA種の砂を用いた。
- 吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように十分塗布した。
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この過去問の解説 (3件)
01
セメントモルタル塗りの工程は、
下地処理→下塗り→むら直し→中塗り→上塗りの順序で行います。
設問の通りです。
各層の塗り厚は、一般的に6mm程度とします。
設問の通りです。
1時間以上放置します。
設問の通りです。
誤りです。
吸水調整材は、コンクリート面などに直接塗布することで、下地とモルタル
界面に薄い膜を形成して、水分の吸水による付着力の低下を防ぐものです。
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02
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りとは、RC造などのコンクリートの躯体に塗装など行う前に、コンクリート下地を平滑に整える作業で、セメントモルタルを塗り付ける工法を指します。
正しい記述です。
公共工事標準仕様書において、モルタル1回の塗厚は7mm以下と決められています。
塗厚が厚すぎると、硬化不良の原因に繋がります。
正しい記述です。
吸水調整材を塗った後は、吸水調整材が乾燥してから下塗りを行います。
メーカーの商品によると思いますが、一般的に夏季1~2時間、冬期3~5時間程度が目安です。
正しい記述です。
公共工事標準仕様書において、粒度の粗い砂は下塗り、むら直し、中塗り、ラス付け用、床モルタル用に適しており、粒度の細かい砂は上塗りに適していると謳われています。
間違った記述です。
吸水調整材とは、コンクリート下地が乾燥してドライアウト現象を起こさないように、下地の水分を調整する材料です。
セメントは水と化学反応し、凝結・硬化するので、下地が乾燥しているとドライアウト(硬化不良)を起こします。
吸水調整材の塗布は材料によりますが、一般的に液状でスプレーやローラーで塗布します。
塗りすぎてしまうと逆に下地とモルタルの接着性が落ちてしまうので、厚膜となるように塗布してはいけません。
左官工事は塗装工事と同じような用語が出てきますが、工種によって微妙に違う点があります。
左官工事の作業の目的、方法をしっかり押さえて覚えましょう。
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03
左官工事に関する問題です。
その通りです。
一回の塗り厚は、7㎜以下にします。
その通りです。
一般的に1時間以上とし、吸水調整材乾燥後に行います。ただし長時間放置しません。
その通りです。
間違いです。
薄い膜を形成します。
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